ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! シーズンは試合を重ねるごとに激しさを増します。第18節(後半第7節)で行われたビッグマッチでは、ミラノが強豪ルーベに肉薄しました…
ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! シーズンは試合を重ねるごとに激しさを増します。第18節(後半第7節)で行われたビッグマッチでは、ミラノが強豪ルーベに肉薄しました(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■石川が最多25得点! ルーベに惜敗も今後に希望の光
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第18節》ルーベ 3(25-21,30-32,23-25,25-22,15-10)2 ミラノ
〔1/10@ミラノ〕
レギュラーシーズン前半戦の第7節(現地10月25日)でルーベと対戦した際にはストレート負けを喫したミラノ。ホームで行われた今節は、前回との違いを見せた。まず先発にはセッターにチーム最年長のニコラ・ダルデッロ(イタリア)を抜擢、また、その対角にはOH石川祐希(日本)を配置する。
第1セットは先取されたものの、第2セットは30点台に到達するジュースを制し、セットカウントをタイに。第3セットはサーブで相手を効果的に崩し、一方、このセットだけで6本のブロックポイントを挙げ、勝利に王手を懸ける。
ルーベのエース、レアルと対峙する石川(写真中央)
第4セットは終盤まで競り合うも逃げ切られると、第5セットは中盤で一気に引き離され、悔しい逆転負け。それでも、ミラノは石川が両チーム通じて最多25得点、アタック決定率85%の好成績をあげるなど、強敵を相手にパフォーマンスが光った。
試合を通しては、OHティネ・ウルナウト(スロベニア)が20得点、OHスティーブン・マー(カナダ)が19得点と続き、MBマッテオ・ピアノ(イタリア)も5本のブロックポイントと、個々が持ちうる力を最大限に発揮。現在、ミラノは4連敗中ではあるものの、希望を見いだせるゲームとなった。
コンディションも万全、ミラノのピアノ(写真中央)が力強くチームをリードする
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◆《第10節》トレンティーノ 3(25-18,25-17,25-15)0 ミラノ
〔1/6@トレント〕
延期されていた第10節が実施され、後半戦好調のトレンティーノはOHリカルド・ソウザ(ブラジル)を温存。それでも代わりのOHディック・コーイ(イタリア)が12得点で、OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)の13得点に続いた。ミラノはOHスティーブン・マー(カナダ)がチーム最多13得点と気を吐くも、この日は完敗。
いぶし銀コーイ(写真コート奥)、きっちりと役目を果たす
◆《第18節》ペルージャ 3(25-21,25-21,25-22)0 ラヴェンナ
〔1/10@ラヴェンナ〕
アウェーのペルージャは、OHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)が17得点、OHウィルフレド・レオン(ポーランド)が16得点と両エースの活躍でゲームを支配。攻守で上回り、快勝を収めた。一方のラヴェンナはOPジュリオ・ピナーリ(イタリア)が4本のサービスエースを含む14得点と健闘した。
懸命にボールをつなぐレオン(写真左)
◆《第18節》トレンティーノ 3(25-16,20-25,25-17,20-25,15-13)2 モンツァ
〔1/10@トレント〕
今節を前に7連勝のモンツァなら、トレンティーノの快進撃に歯止めをかけられるかも…、注目を集めた一戦はフルセットにもつれこんだ。それでも、最後はトレンティーノが勝利。モンツァの攻撃を、MBマルコ・ポドラスチャニン(セルビア)が5本、OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が4本のブロックポイントではね返した。
今季移籍加入のポドラスチャニン(写真中央)。実績十分、衰え知らずのパフォーマンス
◆《第18節》ヴェローナ 3(25-23,25-22,25-23)0 チステルナ
〔1/10@ラティーナ〕
年末から調子を取り戻しつつあるヴェローナは今節で勝利し、これで4連勝。OPケイン・エンセン(デンマーク)が17得点、OHトーマス・ジェスキー(アメリカ)が15得点と、波に乗るチームを引っ張っている。対するチステルナは12連敗、とトンネルから抜け出せない。
後半戦で一気に上昇気流に乗ったヴェローナ
◆《第18節》ピアチェンツァ 3(22-25,27-25,25-20,25-22)1 ヴァレンティア
〔1/9@ピアチェンツァ〕
第1セットを奪われたピアチェンツァだったが、その後も繰り出されるヴァレンティアの分厚い攻撃に耐え、一方でOHアーロン・ラッセル(アメリカ)が22得点をあげる活躍を見せて逆転勝ちに成功。ラッセルは堂々のMVPに選出された。
世界で指折りのアタッカー、ラッセル(写真右端)。代表での活躍も楽しみな存在だ
◆《第9節》モンツァ 3(25-20,25-16,22-25,25-22)1 ラヴェンナ
〔1/7@モンツァ〕
延期されていた第9節が実施され、ホームのモンツァがOHドノバン・ジャボロノク(チェコ)がチーム最多20得点の活躍で勝利した。ラヴェンナのOHエリック・レプキー(カナダ)が21得点と、ゲームを通じて両チームのエースの打ち合いが繰り広げられた。
モンツァのOHフィリッポ・ランザ(イタリア/写真左)とラヴェンナのS アレクサ・バタク(セルビア/同右)によるネット側の攻防
◆《第17節》モデナ 3(35-33,25-15,25-22)0 ピアチェンツァ
〔1/12@ピアチェンツァ〕
延期されていた第17節はピアチェンツァのホームでの一戦。第1セットから壮絶なジュースとなった試合は、4選手が2桁得点をマークするなど攻撃枚数の多さで優ったモデナのストレート勝ちに終わった。ピアチェンツァはOPジェルジ・グロゼル(ドイツ)の復帰戦を白星で飾れず。
モデナのMBドラガン・スタンコビッチ(セルビア/写真コート奥中央)は最多3本のブロックポイント
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round18終了時)》
1 ペルージャ 15勝3敗(勝ち点46)-
2 ルーベ 15勝2敗(勝ち点41)-
3 トレンティーノ 12勝5敗(勝ち点35)▲
4 ヴァレンティア 11勝6敗(勝ち点31)▼
5 モンツァ 10勝6敗(勝ち点27)▲
6 ピアチェンツァ 9勝9敗(勝ち点27)▼
7 モデナ 9勝8敗(勝ち点26)-
8 ヴェローナ 7勝10敗(勝ち点22)▲
9 ミラノ 7勝8敗(勝ち点21)▼
10 ラヴェンナ 3勝14敗(勝ち点13)-
11 パドヴァ 3勝14敗(勝ち点12)-
12 チステルナ 1勝17敗(勝ち点5)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)