日本ハムの大谷翔平投手が6日、千葉・鎌ケ谷市の球団施設で自主トレを公開し、2017年の漢字一文字を「無」とした。■今年は「無心で」、プロ5年目迎える大谷翔平の決意 日本ハムの大谷翔平投手が6日、千葉・鎌ケ谷市の球団施設で自主トレを公開し、2…

日本ハムの大谷翔平投手が6日、千葉・鎌ケ谷市の球団施設で自主トレを公開し、2017年の漢字一文字を「無」とした。

■今年は「無心で」、プロ5年目迎える大谷翔平の決意

 日本ハムの大谷翔平投手が6日、千葉・鎌ケ谷市の球団施設で自主トレを公開し、2017年の漢字一文字を「無」とした。

 今季は3月の第4回WBCでは投打での活躍が期待され、チームは球団初の日本一連覇がかかっている。さらに昨年12月に球団から今オフ以降のポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認されている。「無」を選んだ理由について「特になし。無心で頑張りたいと思います」と、短い言葉に力を込めた。

 大谷はプロ入りから1年ごとに一文字を設定している。2016年までの一文字と理由、シーズン成績を振り返ってみたい。

○2013年 「勝」

 1月5日に母校・花巻東高で自主トレを公開。自身は高校で全国制覇できず、日本ハムは12年日本シリーズで巨人に敗れた。「去年、勝てなかったので。今年1年、勝つことを目標にやりたい」と目標を語った。

 高卒1年目は打者として開幕1軍スタート。投手で3勝0敗、防御率4.23。打撃では打率.238、3本塁打、20打点だった。

■「翔」の2015年は投手として躍進

○2014年 「勝」

 年末年始は感染性胃腸炎で寝込んでいたが、1月3日に花巻東高で自主トレを公開。2年連続で同じ言葉を選び、「去年は勝たせてもらったシーズン。今年は1勝でも多くチームに勝ちをつけたい」と宣言した。

 シーズンでは投手で開幕から先発ローテを守り、11勝4敗、防御率2.61。打撃でも打率.274、10本塁打、31打点をマーク。日本人初、メジャーでは1918年のベーブ・ルース以来、96年ぶりの「同一シーズンでの2桁勝利&2桁本塁打」を記録した。

○2015年 「翔」

 1月5日に千葉・鎌ケ谷の球団施設で自主トレを公開。「未(ひつじ)年ですし、自分の名前にも羊が入っているので、『翔』にします」と話した。

 シーズンでは打撃で打率.202、5本塁打、17打点と前年から軒並み成績を下げたが、投手では初めて開幕投手を務めるなど開幕7連勝。15勝5敗、防御率2.24、勝率.750で投手3冠に輝いた。

■有言実行だった2016年、それでも「まだまだ足らないことがたくさんある」

○2016年 「超」

 1月6日に鎌ヶ谷で自主トレを公開。1日7食にも及ぶ食生活、レンジャーズ・ダルビッシュ有投手とのトレーニングで初の体重100キロ台に乗せたことを明かし、「去年を絶対に超えたいと思っています。優勝する前提で、1番必要だったと思われる選手になりたいです」と意気込みを語った。

 シーズンでは投手で10勝4敗、防御率1.86。10月16日のソフトバンクとのCSファイナル第5戦(札幌ドーム)で日本最速165キロをマークした。打撃では打率.322、22本塁打、67打点、7盗塁と軒並みキャリアハイをマーク。チームを4年ぶりのリーグ制覇、10年ぶりの日本一へ導き、リーグMVPを受賞。また史上初となる投手、指名打者の2部門でベストナインに選出された。まさに有言実行の大活躍だった。

 今や日本だけでなく、憧れのメジャーリーグでも大きな注目を浴びている22歳。今季一番求めているモノについては「満足感や充実感です。去年優勝はしましたけど、100%自分が貢献したとは思っていないし、まだまだ足らないことがたくさんある。最後に終わって優勝した時に、出来たと言えるようにしたいです」と闘志を燃やした。高卒5年目、どのような進化を見せるか注目だ。