南米大陸のパラグアイ、アルゼンチン、ボリビアを舞台に現地1月2日から約2週間の過酷な行程で戦われている「ダカール ラリー 2017」。4輪の総合優勝争いは、2連覇を目指すプジョー勢が上位を形成する展開で序盤戦が進んでいる。新たなダカール用マ…

南米大陸のパラグアイ、アルゼンチン、ボリビアを舞台に現地1月2日から約2週間の過酷な行程で戦われている「ダカール ラリー 2017」。4輪の総合優勝争いは、2連覇を目指すプジョー勢が上位を形成する展開で序盤戦が進んでいる。

新たなダカール用マシン「3008 DKR」を擁し、ダカールの2輪&4輪総合優勝最多(2輪と4輪で各6回)のステファン・ペテランセル、WRC(世界ラリー選手権)で9冠のセバスチャン・ローブ、同2冠でダカール4輪総合優勝経験もあるカルロス・サインツ(現役F1選手サインツJr.の父)らの強力布陣を敷いて、前年に続く勝利を狙うプジョー勢。序盤4日間(現地1月5日まで)を終えた段階でシリル・デプレが首位に立ち、これに前年優勝者ペテランセルが続く1-2体制だ。ローブも4位につける。

2輪でのダカール総合優勝経験5度を誇るデプレは、ステージ優勝を飾り総合首位に立った現地5日の競技を振り返って、「デビッド(キャステラ=コ・ドライバー)が素晴らしいナビゲーションをしてくれた」と相棒に感謝のコメント。さらに「このステージでの勝利は特別なものだ」と、4輪では自身初のステージ優勝を喜んだ。

いよいよ本領発揮のデプレを筆頭に1-2-4を形成し、今回も着実にダカールに対する支配権を確立しつつあるプジョー勢。だが、そのなかでサインツは現地5日にクラッシュを喫し、戦線離脱となってしまった。まだまだ先は長く、今回は序盤からナビ至難のコースも続くなどしているだけに、プジョー優位は明らかながらも、予断を許さない戦いになりそうだ。MINIのミッコ・ヒルボネン(総合3位)、トヨタのナニ・ロマ(同5位)といった手強いところがトップから10分30秒以内の差につけてもいる。

“日本勢”では、4輪の市販車部門で4連覇を狙う「チームランドクルーザー トヨタオートボデー(トヨタ車体)」が目下1-2、そしてトラックの排気量10リットル未満クラスで8連覇を目指す「日野 チームスガワラ」も同じく1-2と、ともに概ね順調と思われる出足。

また2輪では、打倒KTMの宿願を果たしたいホンダが必ずしも自陣順調とは言い切れない流れながら、(他人の不幸を喜んではいけないが)KTMの前年優勝者トビー・プライスが序盤にして戦線離脱という追い風要素が発生している。こちらも今後の展開には要注目だ。

ダカール ラリー 2017は現地14日まで熱戦が続く。

#307 シリル・デプレ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#307 シリル・デプレ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#300 ステファン・ペテランセル(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#300 ステファン・ペテランセル(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#300 ステファン・ペテランセル(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#300 ステファン・ペテランセル(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#309 セバスチャン・ローブ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#309 セバスチャン・ローブ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#309 セバスチャン・ローブ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#309 セバスチャン・ローブ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#304 カルロス・サインツ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#304 カルロス・サインツ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#304 カルロス・サインツ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull

#304 カルロス・サインツ(プジョー 3008 DKR)写真:Red Bull