「今は、自分のキャリアの中の新たな始まりだと思っている」1月8日、ATPはファ…

「今は、自分のキャリアの中の
新たな始まりだと思っている」

1月8日、ATPはファビオ・フォニーニ(イタリア)のインタビューを掲載した。世界ランキング17位の彼は今週、アンタルヤ・オープンに出場中だ。
昨年5月、両足首の手術を受けたフォニーニは、自身を“フォニーニ2.0”と呼んでいるという。同大会の初戦で勝利すると「本当に奇妙に聞こえるけどね。33歳という年齢で手術を受けると、どうなるかわからない。今は、自分のキャリアの中の新たな始まりだと思っている」と語っているという。

復活が楽しみなフォニーニ(写真)


というのは、足首の問題を抱えていた3年間の内、近2年間はキャリアで最高のテニスができていたからだという。実際、2019年6月には、同年にはモンテカルロ・マスターズでも優勝し、32歳でトップ10にランクインした最年長のプレーヤーになっている(7月にはキャリアハイ9位を記録している)。そんな状態だったから、ほとんどの人は足首を痛めていたことがわからなかった。ただし、自身も同じ問題で悩んでいたラファエル・ナダル(スペイン)だけは、足首の問題を見抜いて、フォニーニに助言したという。ナダルの洞察力は見事なものである。


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自身のInstagramでも「今年最初の試合」とアップしている


“簡単にいくものではない”
忍耐強くあるフォニーニだが
手応えも感じているようだ

「以前のように良い状態にならなかったら、悪い状態になったら…、と考えていたよ。だけど、誰しもが、落ち着いて忍耐強くいなければならないと言ってきた(笑) (昨年の)クレーコートシーズンは、私は100%の姿ではなかったので、結果を受け入れなければならないと思っていた」とフォニーニ。出場中のアンタルヤ・オープン初戦では、マイケル・ヴルベンスキー(チェコ)と対戦して6-4、7-6(4)で勝利している。
「簡単にいくものではない。多くの苦しみを味わわなければならないことは理解している。特に、シーズンの初めは、こういう苦しい試合が必要になる。手術以降、私は100%に戻っていないしね。今は、どんな試合でもやることが重要。このタイトな試合に勝てたことがうれしいよ。彼は今大会2試合目だったしね。今は、自分の試合を、自分自身のプレーをじっくり見ることが重要だ。こういったフィーリングが大事だね。もっと走る必要があるし、痛みから完全に解放される必要もある。それがわかったことが、今日の収穫だよ。今日は、多くの時間で痛みもなく、素晴らしいプレーができた。今は、とにかく時間が必要。自分のプレーは、取り戻せると思うよ」、モチベーションは高いようだ。

話はパンデミック期間中に及んでいる。元USオープン女王であるフラビア・ペンネッタ夫人と2人の子供(1歳のファラー、3歳のフェデリコ)と共に過ごしたというフォニーニは「家族と共にいたんだけど、精神的に新鮮な時間だった。練習して、家で過ごして、赤ちゃんに冗談を言ってね。それはとても重要な時間だった。私の仕事はテニス選手だ。まだ、成し遂げるべきものが残っているので、やらなければと思っている」と振り返っている。

足首の状態もかなり良いよう。今シーズンの活躍が楽しみだ。