年が明けてから新型コロナウイルスの感染拡大が急速に広がり、政府は首都圏の1都3県に緊急事態宣言を発出した。そのウイルス…

 年が明けてから新型コロナウイルスの感染拡大が急速に広がり、政府は首都圏の1都3県に緊急事態宣言を発出した。そのウイルスの猛威は、オフシーズンの球界にも達していた。

・今すぐ読みたい→
巨人退団後に大化けした選手たち https://cocokara-next.com/athlete_celeb/players-who-succeeded-after-leaving-the-giants/



 ヤクルトは7日、昨季全試合で4番を務めた村上宗隆内野手が新型コロナウイルスに感染したと発表。自主トレ先の宮崎県内で6日朝に38・2度の高熱を訴え、PCR検査を受けた結果、陽性判定を受けた。

 弱冠二十歳ながら、打率・307、28本塁打、86打点と堂々の成績を残したチームの顔。キャンプインが2月1日に迫る中、調整の遅れが懸念される。

 さらに村上とは一緒に、青木宣親外野手、西浦直亨内野手、塩見泰隆外野手、宮本丈内野手、中山翔太外野手の5選手が合同自主トレを行っていた。濃厚接触者となったこの5選手は、幸いにしてPCR検査の結果が陰性だったという。

 ヤクルトは厳しい感染対策を行い、昨季中は一人も選手から感染者を出さなかった。それだけに衝撃は大きい。

ヤクルトだけではない。5日にはロッテがエースの石川歩投手がコロナに感染したと発表した。石川は昨年12月27日から1月1日にかけて、富山県の実家に帰省。自家用車で移動していたが、2日に鼻水の症状を訴えPCR検査を受けたところ、4日に陽性判定を受けた。

 また6日には阪神がベテランの岩田稔投手の感染を発表。5日に行った球団内の定期検査で陽性反応を示したという。鼻づまりの症状はあるものの発熱はないというが、1型糖尿病という持病を持つだけに、今後が心配される。

 定期検査では日本ハム育成ドラフト2位の新人・斉藤伸治投手が2日に、入寮前のPCR検査で陽性判定された。無症状で自宅療養を続け、新人合同自主トレへの合流時期は未定という。

 世界的に第3波の勢いは強く、海の向こうでも。広島は7日、ドミニカ共和国へ帰国中だったヘロニモ・フランスア投手が、出国前にPCR検査で陽性反応を示した。やはり症状はなく自宅療養を続けるというが、今後3度以上は定期的にPCR検査を行い、全て陰性と確認してから再来日するという。ある程度の日にちを置きながらの検査になるため、調整の遅れが懸念される。

 7日には都内だけで2400人以上の新たな感染者が出た。感染爆発の予兆を感じさせ、球界にもその猛威が降りかかった格好に。昨季は開幕前とシーズン中盤の阪神、終盤のロッテなど、一部で集団感染はあったが、ペナントレースを止めることなく何とかシーズンを完走することができた。だが、一冬を経てウイルスの猛威は収まるどころか、明らかに増してきている。

 プロ野球は3月26日に開幕し、全143試合を行う予定。夏場には東京五輪のための3週間の中断を挟み、変則日程を余儀なくされる。今季も試合を止めることなく、最後までシーズンを終えられる保証は全くない。年明け早々に選手の感染者が相次ぎ、これまで以上に厳しい感染対策を求める声は強まってきそうだ。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

・今すぐ読みたい→
この10年の神ドラフト史!この年、この球団の指名が最高すぎる
1億円プレイヤーの日本ハムファイターズ「大田泰示」!巨人が活かせなかった彼の素質とは?
頼むから出ていって!引き留められなかった日本ハムFA杉谷が残留