2016年度の高校日本一を決める第96回全国高校ラグビー大会は1月5日、東大阪市花園ラグビー場で準決勝がおこなわれ、2年ぶり6回目の優勝を狙う東福岡(福岡)が同じAシードの御所実業(奈良)に25-24で競り勝ち、決勝進出を決めた。

 東福岡は準々決勝の京都成章戦に続く逆転勝ちだ。

 前半は風上で戦った御所実がリードした。
 今大会3試合で1トライしか許していなかった堅守の御所実は、序盤の東福岡のアタックに耐えると、攻めに転じた4分、ゴール前でモールを形成して前進し、持ち出したWTB南昂伸がわずかなスペースを突いて先制した。

 その後、東福岡は再び敵陣深くに入るも、モールでからまれターンオーバーされるなどなかなかリズムをつかめなかったが、12分にまたも攻め上がると、連続攻撃で左サイドを数的優位にし、WTB焼山功雅がタックラーを振り切ってゴールに持ち込んだ。

 しかし御所実は14分、ポスト正面でペナルティを得ると、ショットを狙わずラインアウトを選択し、自信を持つモールで押し込み追加点を挙げた。

 18分に東福岡がPGで加点したが、御所実は24分にもラインアウトから塊となってゴールへ押し込み、11点差をつけて前半を折り返した。

 しかし、フィジカルに絶対的な自信を持つ東福岡は、コンタクトで確実に相手を疲れさせ、後半に巻き返す。

 後半早々、またもモールの攻防でターンオーバーされる嫌な流れとなったが、3分、SO丸山凜太朗が飛び出してきたディフェンダーをかわしたあと左へつなぎ、WTB焼山からの内返しをもらったFB古賀由教がトライを挙げた。

 15分に御所実が敵陣深くで、3人がかりでモスグリーンのSO丸山を捕まえ、ボール奪取したFL簗慶匡がゴールに持ち込み再び11点差としたが、準々決勝の京都成章戦で12点ビハインドから逆転勝ちした東福岡は、ラスト10分間で驚異的な集中力を発揮する。

 後半20分、ゴール前で繰り返し近場を突いたあと、右へ大きく振り、WTB山下太雅がフィニッシュ。負傷してベンチに下がったCTB森勇登に代わりキッカーを務めたCTB吉村紘が難しい位置からのコンバージョンを決め、20-24の4点差とした。

 そして24分、敵陣でのラインアウト後、キャプテンのLO箸本龍雅が身長188センチ、体重107キロのサイズを活かして突破し、SH隠塚翔太朗につないで逆転トライが生まれた。

 御所実は残り時間わずかとなった29分、自陣22メートルライン付近でボールを奪い返し、スクラムでの再開後、21フェイズを重ねて敵陣22メートルラインまで攻め上がったが、東福岡が守り切り、激闘は25-24でノーサイドとなった。

 東福岡は今季、春の選抜大会、夏の7人制大会を制しており、2年ぶり2回目の全国タイトル3冠に王手をかけた。