2016年、25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた広島。黒田&新井の大記録達成、「神ってる男」鈴木誠也の大ブレイクなど、球界にカープフィーバーを巻き起こした。リーグ連覇と、33年ぶりの日本一を目指す2017年はどんなシーズンになるだろうか。注目…
2016年、25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた広島。黒田&新井の大記録達成、「神ってる男」鈴木誠也の大ブレイクなど、球界にカープフィーバーを巻き起こした。リーグ連覇と、33年ぶりの日本一を目指す2017年はどんなシーズンになるだろうか。注目のトピックスを取り上げてみた。
■昨季25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島、2017年の注目ニュースは?
2016年、25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた広島。黒田&新井の大記録達成、「神ってる男」鈴木誠也の大ブレイクなど、球界にカープフィーバーを巻き起こした。リーグ連覇と、33年ぶりの日本一を目指す2017年はどんなシーズンになるだろうか。注目のトピックスを取り上げてみた。
〇ポスト黒田は誰か?
昨季限りで黒田が現役引退。日米通算203勝、昨季も10勝をあげた精神的支柱が抜けた穴は非常に大きい。その穴を埋められるのは誰か。最右翼は先発に再転向する大瀬良。昨季は右肘痛の影響などもあり不本意なシーズンだったが、2014年に10勝をあげて新人王に輝いた実績は光る。同時に、昨季16勝で最多勝を獲得した野村にも、チームの牽引役としての期待が掛かる。
〇鈴木トリプルスリーへの挑戦
4年目に大ブレイクした鈴木。昨季は打率.335、29本塁打、16盗塁の成績を残した。トリプルスリーに向けて、昨季は打率はクリア、本塁打はあと1本。盗塁数は倍増が必要だが、持っている能力を考えれば十分に狙える目標だろう。トリプルスリーを達成すれば、球団では1995年の野村謙二郎、2000年の金本知憲に続き3人目となる。
〇新井の4番を脅かす存在は?
セ・リーグ最年長MVPに輝いた新井の壁は高いが、今季40歳を迎える大ベテランに頼りっぱなしでは連覇は望めない。昨季も4番に座った松山やエルドレッドが有力候補か。抜群の勝負強さを誇る鈴木が打つ可能性も十分にある。もちろん新井も簡単にはその座を譲らないだろう。
■守備の名手・菊池の記録更新、赤松の早期復帰に期待
〇菊池の補殺記録更新なるか?
驚異的な守備範囲の広さで次々とアウトを重ねる菊池。守備の名手は補殺数の歴代記録を上位独占している。2014年の535、13年の528、昨季の525が歴代トップ3。今季、自らの記録を塗り替えることはできるだろうか。
〇胃がん公表の赤松の復帰は?
赤松は昨年末に胃がんを患っていることを公表。1月上旬にも手術を受けることになった。幸いにも初期段階での発見となり、本人は早期の戦列復帰に意欲的。足のスペシャリストとしてチームに欠かせない存在だけに、今季中の復帰を願いたいところだ。
〇観客動員はどこまで伸びる?
屈指の人気球団となったカープ。2016年の観客動員数は球団最多の215万7331人で、球団史上初めて200万人を突破した前年に続き、大台を超えた。今季も年間指定席は早々に完売。3年連続の大台突破、そして記録の更新なるかに期待が掛かる。
■三塁レギュラー争い、通算101本塁打の最強助っ人
〇サードの定位置をつかむのは?
ファースト新井、セカンド菊池、ショート田中はレギュラー当確。激戦区はサードだ。昨季スタメンでの最多出場は58試合の安部。退団したルナが53位で2番目だった。今季は安部、小窪、堂林、西川らが激しいポジション争いを繰り広げそうだ。
〇エルドレッド最強助っ人へ
昨オフに2年契約を結び直した助っ人。2018年まで広島でプレーすれば在籍7年となり、ジム・ライトル(1977年~1982年)を上回り、球団の助っ人史上最長となる。通算本塁打は101本。ライトルの155本が球団の外国人最多本塁打だが、広島愛あふれる助っ人がどこまで迫れるか。
〇連覇、そして今季逃した日本一への挑戦
大型補強の巨人、阪神と比べると、目立った補強はせずにシーズンを迎えることになりそうな広島は、現有戦力の底上げで連覇へ挑む。打線は屈指の破壊力、救援陣も盤石だと思われる一方で、黒田が抜けた先発陣はやや手薄。2年目の岡田、ルーキーの加藤ら若い力が開花すれば、昨季逃した日本一への挑戦権を得られるはずだ。