昨シーズンのJリーグは、優勝した川崎フロンターレで大活躍した三笘薫のように、「大卒新人」選手が話題となった。今年も大卒で…
昨シーズンのJリーグは、優勝した川崎フロンターレで大活躍した三笘薫のように、「大卒新人」選手が話題となった。今年も大卒でJリーグ入りする新人選手たちには、即戦力として大きな注目が集まっている。「第二の三笘」となるのは誰か。期待の選手たちを紹介する。

恵まれた体格の法政大のGK中野小次郎は、札幌で飛躍を期す
photo by AFLO
中野小次郎
なかの・こじろう
GK/法政大→コンサドーレ札幌/1999年3月5日生まれ/200cm、89kg
目を引くのはやはりその"高さ"だろう。関東大学リーグの公式プログラムを参考にすると、身長は200cmと表記されている。大型化が進む昨今のGK事情のなかで、これほど恵まれた資質はない。
4年間、指導にあたった法政大の長山一也監督も「日本ではなかなかいないタイプのGKなので、これからが楽しみな存在。より高いレベルの実戦経験であったり、フィジカル面での強化など、やるべきことはあるけれど、もともと足元がうまく、(フィード力も求められる)現代のサッカーに合っている。日本を代表するGKになっていくのではないか」と、伸びしろに期待を寄せる。
プロ内定先のコンサドーレ札幌で、特別指定選手としてすでにJリーグ5試合にフルタイム出場。デビュー戦となった20年9月26日のヴィッセル神戸戦では0-4とコテンパンにやられたが、10月18日の鹿島アントラーズ戦では1-0の勝利に貢献した。クリーンシートで終えられたこともあって満面の笑みで、チームメイトと喜びを分かち合う姿が記憶に残っている。
北の大地にそびえたつGK中野小次郎が、どんな成長ストーリーを描いていくのか。来る2021シーズンのJの見どころのひとつと言っても差し支えないだろう。
<明治大12名、法政大8名。大学から続々とJリーグ入り>
コロナ禍によって総理大臣杯やインカレが中止に追い込まれるなど、異例ずくめのシーズンとなった2020年の大学サッカー界。およそ3カ月遅れでスタートした関東大学リーグは前年度につづき、王者・明治大が連覇を飾り、幕を閉じた。
明治大からJクラブに行くのは、右SBの常本やFWの小柏のほかに10名もいる。主だった選手を紹介すれば、安定感抜群のGK早川友基が常本と同じく鹿島アントラーズ。両センターバック(CB)の佐藤瑶大がG大阪、蓮川壮大がFC東京。キャプテンで左SBの須貝英大がヴァンフォーレ甲府。20年度の得点ランキング2位につける佐藤凌我が、東京ヴェルディに進む。
法政大からはGK中野のほかに7名いる。なかでも注目されるのが左利きでテクニカルな左SBの高木友也と、動きが実にしなやかなCBの森岡陸だろう。前者は横浜FCへ、後者はアカデミー時代を過ごした古巣のジュビロ磐田に戻る。
中央大の10番を背負ったレフティーの大久保智明と、わずか1シーズンで関東大学リーグ1部復帰を果たした流通経済大のキャプテン、伊藤敦樹はともに浦和レッズに加入。
特別指定選手として、すでにJ1の舞台を経験している選手が少なくないが、湘南ベルマーレ入りする立正大のキャプテン、平松昇もそんなひとりだ。その湘南から20年9月5日のヴィッセル神戸戦で、途中から出場し、23分間プレーしている。
昨季のJリーグで、即戦力として大活躍。新人最多タイとなる13得点をマークし、ベストイレブンにも選出されるなど、圧巻のパフォーマンスを披露した三笘薫(川崎/筑波大出身)につづくのは一体誰だれか。大卒ルーキーへの関心がますます高まっている。