ATP(男子プロテニス協会)が公式サイトで、現在BIG3と呼ばれるロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がそれぞれ2021年シーズンに…

ATP(男子プロテニス協会)が公式サイトで、現在BIG3と呼ばれるロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がそれぞれ2021年シーズンに達成を目指す記録について特集した。

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フェデラーは2020年「全豪オープン」で膝を痛め、手術とリハビリのためツアーを離脱。今年2月に行われる「全豪オープン」も欠場となった。ただ早々に復帰できれば、ジミー・コナーズ(アメリカ)が持つ、男子歴代最多勝利の記録を更新する可能性がある。コナーズの記録が1,274勝で、フェデラーは現在1,242勝と、あと32勝だ。

そしてインドアでの勝利数が現在298勝と、300勝まであと2勝と迫っている。インドア200勝は現役では現在フェデラーのみで、300勝を達成すれば歴代8人目となる。

■ナダル

ナダルは今月中にも一つ記録を達成する見込みだ。現在トップ10連続在位が797週となっており、史上初の800週連続が目の前に迫っている。またハードコートでの勝利数が現在486勝と、残り14勝で500勝に到達する。ハードコートのみで500勝は史上4人目。782勝のフェデラー、604勝のジョコビッチ、592勝のアンドレ・アガシ(アメリカ)に続くことになる。

そして達成できるか最も注目されるのが、現在フェデラーと並んで最多であるグランドスラムタイトル数の更新だ。ナダルは昨年「全仏オープン」で前人未到の13度目の優勝を飾り、フェデラーの20個に並んだ。「全仏オープン」ではいまだ圧倒的な強さを誇っており、今年更新できるか注目が集まる。

■ジョコビッチ

ジョコビッチは現在世界1位通算在位が301週。フェデラーが持つ最長記録である310週まであとわずかだ。ジョコビッチがフェデラーの記録を破るのは3月8日付けとなる見込み。

また新型コロナウイルスの影響で大きなツアー中断がなければ、ナダルが昨年達成したように通算1,000勝を達成する可能性がある。現在934勝で残り66勝に迫っている。

2021年シーズンはいよいよ来週、「ATP250 デルレイビーチ」、「ATP250 アンタルヤ」からスタートする。2020年は新型コロナウイルスの影響で、約5ヶ月のツアー中断を余儀なくされたテニスツアー。2021年はより多くの大会が無事開催されることを祈りたい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は左からナダル、フェデラー、ジョコビッチ

(Getty Images)