2021年クラシック候補たち 第1回:ソダシ 2021年の3歳牝馬クラシックへの争いは、1頭の白毛馬が主役となっている…

2021年クラシック候補たち
第1回:ソダシ

 2021年の3歳牝馬クラシックへの争いは、1頭の白毛馬が"主役"となっている。栗東トレセンの須貝尚介厩舎に所属するソダシ(牝3歳/父クロフネ)である。



白毛馬として初のGI制覇を飾ったソダシ

 彼女は数多くの白毛馬を世に送り出してきたシラユキヒメの一族。近親には、地方交流重賞を3勝したユキチャンや、GIIIレパードS(新潟・ダート1800m)を制したハヤヤッコがいる。

 これら活躍馬がそうであるように、この一族はダートでの奮闘が目立っているが、ソダシは芝の舞台でデビュー。ここまで、輝かしい結果を積み重ねている。

 7月の初陣を快勝したあと、GIII札幌2歳S(9月5日/札幌・芝1800m)に挑戦し、いきなり重賞制覇を飾った。先行策から4コーナーで先頭に立つと、直線ではライバルたちの追撃を振り切ってレコード勝ちを収めた。

 3戦目は、GIIIアルテミスS(10月31日/東京・芝1600m)に出走。好スタートから2番手につけて、直線早めに先頭に立った。そして、その力強い走りは長い直線でも鈍ることなく、そのまま先頭でゴール板を通過。重賞2連勝を決めた。

 続くレースは、「2歳女王決定戦」となるGI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月13日/阪神・芝1600m)。まずまずのスタートから好位を追走し、直線を迎えると、馬群を割って先頭争いに加わった。

 だが、さすがに2歳牝馬のトップクラスが集うレースとあって、そこから簡単には抜け出せない。外から仕掛けたメイケイエールやユーバーレーベンらと熾烈な叩き合いを展開し、最後は内から抜けてきたサトノレイナスとの一騎打ちとなった。

 優勢だったのは、勢いで勝るサトノレイナス。残り50mを切った時点ではソダシをかわしたかのように見えた。が、まさにゴール直前、なんとソダシが差し返したのだ。

 結果、ソダシがハナ差の勝利。無傷の4連勝で2歳女王に輝くとともに、JRA史上初となる白毛馬のGIホースとなった。

 こうして、今春の牝馬クラシックの最有力候補に躍り出たソダシ。同馬を間近で見ているスタッフの評価はどうなのか、関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「ソダシについて、スタッフは『デビュー前から評価の高かった1頭』と話しています。とにかく『大人しいのがいい』とのこと。オンとオフの切り替えがうまく、無駄なことをしない性格のようです。加えて、スタッフがしきりに褒めていたのは、完成度の高さ。そうしたことが、ここまでの好成績につながっているのではないでしょうか」

 そしてスタッフは、本番となるクラシック2戦、GI桜花賞(阪神・芝1600m)、GIオークス(東京・芝2400m)に向けても、手応えを感じているという。先のトラックマンが続ける。

「速いタイムのレースにも対応できており、『いいスピードを持っている』とスタッフ。阪神JFと同じ舞台となる桜花賞へ向けては、自信がうかがえます。オークスについても、『距離はやってみないとわからないけど、折り合いに不安がないのは心強い』とのこと。大舞台に向けても、視界は良好と言えそうです」

 白毛馬初のGI馬となったソダシ。次なる目標は、白毛馬初のクラシック制覇である。偉業達成なるか、多くのファンが注目している。