168秒のリベンジに米メディア「最上級のパフォーマンス」 12月31日の総合格闘技イベント「RIZIN.26」で、RIZINバンタム級タイトルマッチが行われ、挑戦者・堀口恭司(アメリカン・トップチーム)が王者・朝倉海(トライフォース赤坂)を…

168秒のリベンジに米メディア「最上級のパフォーマンス」

 12月31日の総合格闘技イベント「RIZIN.26」で、RIZINバンタム級タイトルマッチが行われ、挑戦者・堀口恭司(アメリカン・トップチーム)が王者・朝倉海(トライフォース赤坂)を2分48秒TKOで撃破。再戦で王者返り咲きを果たした。海外でも知名度の高い堀口の501日ぶりの勝利に海外からも称賛が送られている。

 鮮やかに再起を飾った。昨年8月の対戦では64秒で敗れた朝倉に対して、1回、堀口はカーフキック(ふくらはぎへのローキック)を浴びせ、相手の足を奪うとフィニッシュは2分過ぎ。跳び膝蹴りにきた相手を左右のパンチを当てて倒すと、そのままパウンド。レフェリーが試合をストップした。

 再起戦でいきなり王座を奪い返した。試合直後には声がかれるほど、歓喜の雄叫びを連発した堀口には海外からも熱い視線が注がれている。

 米スポーツ専門局「ESPN」のマーク・ライモンディ記者はツイッターで「RIZIN.26で、キョウジ・ホリグチによる最上級のパフォーマンスだった。カイ・アサクラのふくらはぎを蹴りで破壊し、右手のカウンターでフィニッシュ。アサクラを崩れさせた。ホリグチは右膝前十字じん帯断裂の手術を経て、RIZINのバンタム級王者に輝いた」と称賛をつづった。

鍵になったのはカーフキック「苦しむチャンプに驚きを隠せないよう」

 格闘技やその歴史についての書籍を執筆しているジョナサン・スノーデン氏も「8月の敗戦から、キョウジ・ホリグチが昨夜のRIZIN26でカイ・アサクラを初回にKOした。例年通り、日本の格闘技ファンが大晦日を楽しんだ」とツイートし、注目を寄せれば、米紙「USAトゥデー」の総合格闘技専門メディア「MMAジャンキー」でも大晦日の日本人対決を回想している。

「キョウジ・ホリグチが復讐を果たす。カイ・アサクラにTKO勝ちでバンタム級のベルトを獲得」と見出し付けされた記事では、濃密な168秒をこう振り返っている。

「アサクラのパワーにもしかすると警戒していたホリグチだったが、少しずつ距離を縮めながらチャンピオンを狙った。一方、アサクラはスタートから強力なパンチを打ち込んでいた」とレポート。さらに「さいたまスーパーアリーナに集まった1万人のファンは、ホリグチのローキックによって苦しむチャンピオンに驚きを隠せないようだった」と続けている。

 返上した米国の総合格闘技「ベラトール」のベルトもターゲットに1つに掲げる堀口の勝利で、本場のMMA戦線が活性化する可能性もある。(THE ANSWER編集部)