2020年12月31日、待ちに待った決戦の火蓋が切られる。大晦日にさいたまスーパーアリーナにて開催される「Yogibo presents RIZIN.26」、そのメインカードとなるバンタム級タイトルマッチにて、現バンタム級王者の朝倉海…

 2020年12月31日、待ちに待った決戦の火蓋が切られる。大晦日にさいたまスーパーアリーナにて開催される「Yogibo presents RIZIN.26」、そのメインカードとなるバンタム級タイトルマッチにて、現バンタム級王者の朝倉海と初代バンタム級王者の堀口恭司が再戦する。

昨年8月に行われた「RIZIN.18」のノンタイトルマッチで朝倉選手にキャリア初のKO負けを喫し、大晦日の「RIZIN.20」でリベンジに燃えていた堀口選手。しかし、同年10月に右膝前十字靭帯の断裂、半月板損傷より戦線離脱。RIZIN、ベラト—ルの両王座を自ら返上し、地道にリハビリを続けてきた。一方の朝倉選手は今年8月の「RIZIN.23」で空位となっていたRIZINバンタム級のベルトを奪取、念願の第3代RIZINバンタム級王者に輝いた。

1年越しに実現したリベンジマッチ。真の王者が決まる大注目の一戦について、元PRIDEファイターの大山峻護さんが両者の強さ、見どころを熱く語った。

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堀口恭司のコーチ「過去試合は参考にならない別の選手。むしろ良い一年の休息だった」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/mike-brown-talks-about-rehabilitation-period-02/



 

――チャンピオンの朝倉選手をどう見ていますか?
「朝倉選手の勢いと進化のスピードは凄まじいですね。一年半前に堀口選手にジャイアントキリングをして、そこから着実に経験を積み、あの勝利はまぐれじゃなかったと証明してくれました。技術はもちろん勢いとかメンタルとか時代の流れと、いろんなものが一つになってすごい力を発揮していますね」

――堀口選手は怪我からのダイレクトリマッチです
「堀口選手はインタビューとかを見ていても、全くブレがないですね。焦りがあるわけでもなく、過剰な自信があるわけでもなく、淡々と自分がやるべきことをやって、まさに現代の侍です。ジャイアントキリングされて、そこから大怪我で長期欠場、コロナでなかなか練習もできない中のリハビリで、その上試合前には2週間の隔離もある。状況としてはネガティブにも見えるけど、そういう中でも全てをプラスに変換していると感じます。しかもそれが無理にではなく、ナチュラルに自然体でそれができてしまっている。無理やりメンタルをあげようとか、強気でいようとかではなく、そこが異次元すぎます。内に秘めた思いや情熱はマグマのように燃え上がるものがあるんでしょうけれども、それを冷静な心でコントロールしているように感じます。本当に、トップ中のトップのメンタリティです」

 

――大山さんも現役時代は骨折や網膜剥離で長期離脱していた時期がありましたが、リハビリ中はどのようなモチベーションだったのでしょうか?
「堀口選手は超人すぎて、僕の経験は堀口選手に当てはまらないです(苦笑)。堀口選手は怪我をしたけど、相当強くなってさらに深みが増して戻ってくるんじゃないかなと思います。不気味ですね。全く読めない。相手からすると、それって一番強さだと思います。多分戦い方もガラッと変えてくると思います」

 

大山峻護さん

 

 

 

――堀口選手のコーチである、マイク・ブラウンが「これまでの恭司とは別人」「過去の映像は参考にならない」と発言していました
「このレベルの戦いになると、情報戦もありますよね。コーチ陣も一緒に戦っていますから。普通の選手なら、そういった情報が気になります。そこで戸惑いだったり、迷いも出てくるけど、このレベルの戦いになると、自分たちの信じた戦い方を貫くだけだと思っているんじゃないですかね。チーム全体で揺るぎない思いがあると思います」

――試合展開をどう見ています?
「勢いや流れとしては朝倉選手が有利ですけど、堀口選手は日本人の中でも突き抜けた実力があります。漫画のような進化を続ける朝倉選手と、神がかったメンタリティを持つ堀口選手の試合。もしかしたら早い展開で試合が決まるかもしれないですね」

――大晦日の決戦。格闘技ファンだけでなく、多くの人が楽しみにしています
「ジャイアントキリングで駆け抜けてきた新星と、選手生命に関わる大怪我から這い上がってくる元二冠チャンピオン。どちらが勝ってもドラマチックで、コロナ禍で落ち込みがちな世の中に勇気と明るさを届けてくれるはずです。本当に楽しみな一戦です!」

最強の王者か、最強の挑戦者か、果たしてどちらがベルトを手にするのか。いよいよ12月31日、今年最後で最高の決戦のゴングが鳴る。

 

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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大山峻護(おおやま・しゅんご)

5歳で柔道を始め、全日本学生体重別選手権準優勝、世界学生選手権出場、全日本実業団個人選手権優勝という実績を持つ。2001年、プロの総合格闘家としてデビュー。同年、PRIDEに、2004年にはK-1・HERO‘Sにも参戦。2012年ロードFC初代ミドル級王座獲得。現在は、企業や学校を訪問し、トレーニング指導や講演活動を行なっている。著書に「科学的に証明された心が強くなる ストレッチ」(アスコム)。ビジネスマンのメンタルタフネスを高めていくための本「ビジネスエリートがやっているファイトネス~体と心を一気に整える方法~」(あさ出版)を出版。

大山峻護さんInstagram
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「科学的に証明された 心が強くなる ストレッチ」
ファイトネス
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