12月27日、愛媛県西条市・石鎚クライミングパークSAIJOにおいて「スポーツクライミング第3回コンバインドジャパンカップ」(以下、「CJC2020」)決勝が行われ、男子では藤井快(TEAM au)が優勝、女子では野中生萌(XFLAG)が優…
12月27日、愛媛県西条市・石鎚クライミングパークSAIJOにおいて「スポーツクライミング第3回コンバインドジャパンカップ」(以下、「CJC2020」)決勝が行われ、男子では藤井快(TEAM au)が優勝、女子では野中生萌(XFLAG)が優勝を果たした。
藤井はCJC初優勝、野中は昨年に引き続き2連覇となる。
藤井快(写真は「スポーツクライミング第32回リードジャパンカップ」で撮影) / photo by tabasa
「CJC2020」はリード、ボルダリング、スピードの3種目で競技を実施し、各競技の順位を掛け算した数字の小ささにより順位を決するコンバインド(複合)フォーマットで行われる大会。
新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から延期となっていたが、無観客試合、健康チェックアプリの導入、マスクの着用や消毒の徹底、ソーシャルディタンスの確保、選手個人のロープの使用や液体チョークを推奨するなど、感染防止対策を厳重に実施することで開催が実現した。
スピード
スピード男子では百合草碧皇(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)が1位となる。ベストタイム6.62を記録し予選を1位通過していた竹田創(仙台城南高等学校)は惜しくも4位となった。
スピード女子では倉奈々子が野中を破り1位を獲得。
ボルダリング
ボルダリング男子では3課題中2完登の藤井快(TEAM au)が1位に。土肥圭太(鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟)は2課題目までは連続完登で首位を保ったが第3課題で完登できず、完登2ゾーン3、アテンプト差で藤井に首位を譲り2位となった。
ボルダリング女子では野中が3課題中完登2ゾーン3で1位。谷井菜月(橿原学院高等学校)も同じく完登2ゾーン3と健闘したが、惜しくもアテンプト差で2位、首位を逃している。
リード
リード男子では予選でも好成績を残した樋口純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)が1位、清水裕登(愛媛県山岳・スポーツクライミング連盟)が2位で共に頂点に到達。藤井は惜しくもトップホールド手前の42+で3位に入り、総合得点で見事複合優勝を手にした。
リード女子では波乱の展開に。多くの選手が18+で落下する中、野中が28+を記録し1位。滝口萌(福島県山岳連盟)は惜しくも27の高度で2位、23+の青栁未愛(東京都立府中東高等学校)が3位となった。
野中は見事複合でも優勝。野中は昨年大会に引き続き2冠達成となる。
優勝者コメント
男子優勝:藤井快今は素直にほっとしています。優勝できて嬉しいです。
スピードでは10月からしっかり練習してきたので自信はあったのですが、本番の緊張感もあり体が思うように動かず悔しく思いました。
しかしボルダリングで1位となり挽回できたのでよかったです。
今年はうまく締めくくることができたので、来年からはパリオリンピックに向けて頑張っていきたいです。
この大会が開催されるギリギリまで、開催されるか不安に思っていましたが、今年最後の締めくくりで優勝することができて本当に嬉しく思っています。
ディフェンディングチャンピオンということもあり、気合も入っていたので、実際に目標としていた2冠を達成できてすごく嬉しいです。
目標は常に先を見ているので、今回の大会での経験を生かして、これからも東京オリンピックでの金メダルを目指して頑張っていきたいと思います。
大会結果
スピード男子
1位:百合草碧皇
2位:大政涼
3位:今泉結太
女子
1位:倉菜々子
2位:野中生萌
3位:青栁未愛
男子
1位:藤井快
2位:土肥圭太
3位:竹田創
女子
1位:野中生萌
2位:谷井菜月
3位:倉菜々子
男子
1位:樋口純裕
2位:清水裕登
3位:藤井快
女子
1位:野中生萌
2位:滝口萌
3位:青栁未愛
男子
優勝:藤井快
2位:樋口純裕
3位:百合草碧皇
女子
優勝:野中生萌
2位:倉菜々子
3位:谷井菜月
photo by HAMASHOW / tabasa
text by 金子修平
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