オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(WTAプレミア/1月1~7日/賞金総額100万ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、昨年セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を倒したことで知られるガルビネ・ムグルッサ(ス…

 オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(WTAプレミア/1月1~7日/賞金総額100万ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、昨年セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を倒したことで知られるガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が勝ち上がり、準々決勝に進出した。

 また、2日がかりとなった最後の1回戦で、予選勝者で16歳の高校生、デスタニー・アイアバ(オーストラリア)が同じく予選勝者のベサニー・マテック サンズ(アメリカ)を2-6 6-3 6-4で破り、2回戦進出を決めた。

 アイアバがテニスを始めた5歳のとき、テレビで見ていた選手がセレナだった。

 アイアバは2000年代生まれの最初のツアー選手となった。彼女は16日に始まるオーストラリアン・オープンのワイルドカード(主催者推薦)を獲得している。

 アイアバの2回戦の相手は、今大会2度の優勝を誇る第5シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)となった。

 昨年の全米オープン準決勝でセレナを破り、決勝でアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に敗れたものの、自身初のグランドスラム準優勝を果たした第3シードのプリスコバは、予選勝者のエイジア・ムハメッド(アメリカ)を6-1 6-4で下し、準々決勝一番乗りを果たした。

 第6シードのスビトリーナは、2016年にセレナとケルバーの当時世界1位を倒した唯一の選手だ。彼女はシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)を7-5 2-6 7-5で破って準々決勝に駒を進めた。

 第4シードのムグルッサは3時間をかけてダリア・カサキナ(ロシア)を7-5 3-6 7-6(7)で破ったが、最初のマッチポイントを無駄にしたことで試合を長引かせてしまった。両者はこの試合で8度ずつサービスブレークしている。

 ムグルッサは昨年の全仏オープン決勝でセレナを破り、グランドスラム初タイトルを獲得した。

 ムグルッサの準々決勝の相手は、世界386位で2000年5月10日生まれのアイアバか、世界9位で2000年にプロ転向した31歳のクズネツォワになる。

「かなりおかしなことが起きている」とアイアバ。初めて経験するツアーのメインドローで、ロッカールームを歩く自分に驚き、さらに、こう感じたという。「テレビで見た人たちがいる!」「すごくいいわ」。

 アイアバの母親ロジーは、アイアバが試合に関心を示したときからコーチを務めている。この大きな勝利のあと、ロジーはアイアバに「いい仕事をした」と言ったあと、サービスの練習をするように20分間コートに連れ戻したそうだ。(C)AP(テニスマガジン)