オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(ATP250/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)が睡眠不足を物ともせず、アレクサンド…

 オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(ATP250/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)が睡眠不足を物ともせず、アレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)を6-3 6-3で破り、2回戦に駒を進めた。この試合が終わったのは夜の10時だった。

 グランドスラムで14度の優勝を誇る30歳のチャンピオンは、アブダビで開催されたエキシビションマッチで勝利をおさめたあと、オーストラリアへ移動した。

 2016年シーズンを早く終える理由となった左手首の故障から戻ったナダルは、16日にメルボルンで開幕するグランドスラム、全豪オープンのタイトル獲得に向けて、すべての試合を準備に充てると言っている。

 2012年大会のファイナリストであるドルゴポロフに対して、第1セット第3ゲームのサービスを落としたナダルだが、その後、5ゲームを連取してこのセットを獲得。ナダルは、プレーした2セットでつかんだ4つのブレークポイントのすべてを獲得し、また、ドルゴポロフに握られた4つのブレークポイントのうち3つをしのいで勝利をものにした。

 「飛行機が少し遅れたんだ。初戦は、このようなときに対応するのが難しい」とナダル。疲労のため、この日は昼過ぎまで眠っていたと言い、「適応する時間はあまりなかった」と言い添えた。

 ただしナダルはその試合で、アンフォーストエラーを9本に抑えて勝利している。

 試合後の記者会見では、眠気を我慢していることを謝罪し、一方で遅い時間の試合が時差ぼけ解消の助けになると話した。

 ナダルは昨年、1回戦で敗退したオーストラリアン・オープンを悔やみ、今年は準備の仕方を変えて、2週間前にオーストラリア入りして調整を始めた。

 ナダルの2回戦の相手はミーシャ・ズベレフ(ドイツ)となった。ズベレフは1回戦で、予選勝者で17歳のアレックス・デ ミュナー(オーストラリア)を6-3 6-3で破って勝ち上がった。

 ナダルとズベレフの試合の勝者は準々決勝で、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)とディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)の勝者と対戦する。

 そのほかに行われた1回戦では、第6シードのルカ・プイユ(フランス)がジル・シモン(フランス)を7-6(6) 7-6(4)で、ビクトル・トロイツキ(セルビア)が予選勝者の西岡良仁(ヨネックス)を6-4 7-5で、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)がサム・クエリー(アメリカ)を6-2 6-4で破って2回戦に進んでいる。(C)AP(テニスマガジン)