ノーミスも得点伸びず4位、キスクラで“ブーイングポーズ”を見せる フィギュアスケートのロシア選手権は25日、女子ショートプログラム(SP)で3連覇を目指す16歳アンナ・シェルバコワが80.31点で首位発進した。一方で優勝候補の一角、アレクサ…
ノーミスも得点伸びず4位、キスクラで“ブーイングポーズ”を見せる
フィギュアスケートのロシア選手権は25日、女子ショートプログラム(SP)で3連覇を目指す16歳アンナ・シェルバコワが80.31点で首位発進した。一方で優勝候補の一角、アレクサンドラ・トルソワはノーミスの演技だったが、得点が伸びず4位発進。キス・アンド・クライで“ブーイングポーズ”を見せたコーチのエフゲニー・プルシェンコ氏は「これはワケが分からない!」「他選手にはあり得ない点数がついた」と不満を露わにしている。
予想外の得点に恩師は納得がいかなかったようだ。トルソワは冒頭の2回転アクセル、両手を上げた3回転フリップを着氷。さらに、こちらも両手を上げてルッツ―トウループの連続3回転も決めた。ステップ、スピンも含め、大きなミスなくまとめ、演技後は会場から大歓声。本人に笑みがこぼれ、リンクサイドで見守っていたコーチのプルシェンコ氏も満足げな表情で拍手を送った。
ただ、得点は75.76点。すでに80点超えをマークしていたシェルバコワらに続き、この時点で3位に。演技構成点(PCS)は35.41点にとどまった。プルシェンコ氏は右手の親指を立てて下に向ける“ブーイングポーズ”で反応。得点に対する不満を表したようだ。最終的に順位は4位となった。ロシアのスポーツ紙「スポルトエクスプレス」は演技後のプルシェンコ氏のコメントを伝えている。
「『起きていることは――ナンセンスだ』 ロシア選手権でのプルシェンコ氏からのジャッジへの叱責」
こう見出しを打って報じた記事によると、シェルバコワ、ワリエワ、ウサチョワというエテリ・トゥトベリーゼ氏の教え子3人に次ぐ4位となったことについて、プルシェンコ氏は「サーシャは今日とてもよく滑りました。3回転アクセルを跳ばなかったにも関わらず、シーズンにおける彼女のベストスケートだったでしょう」などと評価し、ステップについては過小評価されたと見解を述べた。
一方で「少し過大に見積もりすぎた得点が他のスケーターに与えられたように思う」と主張。「今日、すでに多くのコーチや専門家と話をしました。上位を占めるスケーターたちの転倒やきれいに実施されていないスピンに対して、実際に途方もない得点がつけられているというテーマに関して、です。彼女たちに、理論上あるはずがない完全に違うレベルの得点がつけられていました」と語ったという。(THE ANSWER編集部)