悩めるアマチュアゴルファーへ人気女子プロがとっておきのアドバイス松田鈴英プロ編レッスン1.ドライバーの飛距離を伸ばす人気女子プロが、アマチュアゴルファーが抱える問題や悩みを解消してくれる実践レッスン企画。今回は、49歳・男性Nさんからこんな…

悩めるアマチュアゴルファーへ
人気女子プロがとっておきのアドバイス

松田鈴英プロ編
レッスン1.ドライバーの飛距離を伸ばす


人気女子プロが、アマチュアゴルファーが抱える問題や悩みを解消してくれる実践レッスン企画。今回は、49歳・男性Nさんからこんな質問が届いた。

「私はドライバーの平均飛距離が210ヤード前後です。あと10ヤードでも飛距離を伸ばしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」というもの。これに対して、国内女子ツアー屈指のロングヒッター、松田鈴英プロが的確なアドバイスをしてくれた――。

◆飛距離を伸ばすポイント
 飛距離を伸ばすためには、下半身の力を使うことが必要です。

 私はダウンスイングに入る時に、右足の母指球で地面をグッと押しています。地面を踏んで生まれた力を利用してクラブを下ろすと、ヘッドスピードが速くなり飛距離は確実にアップします。

 この時に大事なことは、上半身は力を入れないということです。試しにトップで、腕の力を抜いた状態で右足を踏み込んでみてください。そうすると、クラブはストンと下に落ちてくるはずです。逆に、腕にガチガチの力が入っていると、クラブは落ちてきません。

 力が抜けたトップから、ダウンスイングで右足を踏み込む。そこから、余分な力を入れずにクラブを下ろして振る。これが、飛ばしの秘訣です。





ダウンスイングで右足の母指球で地面を踏む

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右足の母指球で地面を踏み込めないと、スイングのバランスが崩れやすく、飛距離も伸びない



地面を踏んで生まれた力を利用してクラブを下ろすと、ヘッドスピードが速くなり飛距離アップにつながる。photo by Getty Images

◆飛距離を伸ばす素振り
 ヘッドスピードを上げるために、私がよくやっている練習は、重いクラブと軽いクラブを交互に振る、素振りです。

 重いクラブでの素振りでは、上半身ではなく、下半身で振る感覚を身体に覚え込ませます。そのあと、その感覚で軽いクラブを振ります。

 そうやって、重いクラブを10回とか20回振ったあと、軽いクラブも同じ回数振る。これを繰り返し何回もやることで、ヘッドスピードが自然にアップしていきます。

 この素振りを毎日やっていったら、飛距離は絶対に伸びると思います。



重いクラブがない場合は、最初にアイアンを2本持って素振りをして、そのあと1本にして素振りをしましょう