サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionゴール前に入ってきた南野は、マネからパスを受けてどうした? …

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
ゴール前に入ってきた南野は、マネからパスを受けてどうした?

 リバプールの南野拓実に、待望のプレミアリーグ初ゴールが生まれた。第14節クリスタルパレス戦で、第10節以来の先発出場を果たした南野は、左ウイングでのスタートとなった。

 今季、これがリーグ8試合目のプレーとなった南野。ここまでは多くが後半終了間際からの出場だった。シーズン序盤を経て、ディオゴ・ジョッタが結果を出し始めると、複数のポジションをこなせる南野であっても、リーグでの出場機会は徐々に少なくなっていた。

 しかし、チャンピオンズリーグでジョッタが1カ月半の負傷離脱を余儀なくされ、さらに第12節フラム戦では、ジョエル・マティプが前半で負傷。南野はこの試合後半から出場機会を得た。相次ぐケガ人の続出により、再びチャンスが巡ってくるようになった南野は、結果が欲しかった。

 そして、クリスタルパレス戦での先発である。モハメド・サラーをベンチに温存し、右ウイングにはサディオ・マネ、左ウイングに南野という、従来とやや配置を変えてスタートした開始早々3分だ。



ゴール前にフリーで入ってきた南野。マネのパスをどう受けてゴールしたか

 ペナルティーエリアに進入したマネにロングフィードが通り、反転した先にフリーの南野が待っていた。このあと南野は、マネからのパスをどのように受けて、シュートしただろうか。

Answer
フェイントを入れてDFをかわし、角度をつけてシュート

 最初のポイントは、リバプールが前のプレーで左サイドから右サイドへとサイドチェンジした際の、南野のポジショニングだ。



南野はキックフェイントを入れてのトラップから、ファーサイドにシュートを蹴り込んだ

 左サイドの南野は中央に絞りながら相手のボランチ横のスペースで、フリーとなるポジションを取っていた。このあとゴール前でボールを受けるまで、南野を捕まえる選手はいなかった。

 次のポイントは、トレント・アレクサンダー=アーノルドから、ペナルティーエリア内に走り込んだマネへロングフィードが通った時。クリスタルパレスのDFナサニエル・クラインは、ファーサイドのロベルト・フィルミーノのマークについていたことだ。

 クラインが南野の姿を捉えた時、南野はペナルティーエリア中央でフリーとなり、マネにパスを要求していた。クラインはパスが出た瞬間に南野へ寄せに行ったが、この場面での主導権は、スペースと時間に余裕がある南野のほうにあった。

 ボールを迎えに行きながら、クラインが寄せてくるのを視界に捉えた南野は、キックフェイントを入れてからコントロール。もちろん、クラインを滑り込ませるためだ。

 そしてもともとGKがニアサイドで構え、帰陣したガリー・ケーヒルもニアのコースを消しに来ることがわかっていた南野は、ツータッチ目で少し大きくボールを動かしてから、角度をつけてファーサイドへとシュートを打ち込んだ。

 DFに少しボールが当たったものの、南野はイメージどおりのフィニッシュワークで、鮮やかなプレミア初ゴールを飾った。