井上尚弥戦から連敗ロドリゲス、判定結果に不満「誰もが俺が勝ったと理解している」 ボクシングのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦が19日(日本時間20日)、米コネチカット州で行われ、前IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)がWB…

井上尚弥戦から連敗ロドリゲス、判定結果に不満「誰もが俺が勝ったと理解している」

 ボクシングのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦が19日(日本時間20日)、米コネチカット州で行われ、前IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)がWBA同級1位レイマート・ガバリョ(フィリピン)に1-2で判定負けを喫した。海外ファンやメディアから判定結果に不満の声が上がっていたが、ロドリゲスも「俺が勝利した。この結果に抗議する」と納得がいかなかったようだ。米メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 ロドリゲスは昨年5月にWBAスーパー&IBF同級王者・井上尚弥(大橋)に敗れて以来、1年7か月ぶりの再起戦を飾れず。正確なカウンターを武器に戦ったが、待っていたのは無情の判定負け。同メディアは「地元の視聴者とショータイムの中継チームにとって、ロドリゲスは余裕で勝利したものと思われていたが、あまりに疑問の残る12回判定負けとなった」と指摘している。

 記事によると、ロドリゲスは「いい試合だったが、正直言って相手は3ラウンド以上(ポイントを)取っていない。俺が2発のパンチを着弾させたところ、彼は1発だった」と納得いかない様子。米ボクシングデータ会社「コンピュボックス」によると、着弾率はロドリゲスの29%に対して、ガバリョは18%だったという。さらにロドリゲスは、試合を統括したWBCに対し、判定結果について抗議する方針を明らかにしたようだ。

米メディアはタイトル挑戦権付与の可能性を指摘

「この判定に対して、俺たちは抗議することになる。誰もが俺たちが勝ったことを理解している。これはボクシング界にとってもあまりに良くないことだ。勝っていると分かっているのに、この結末は受け入れられない。12ラウンドで俺たちは圧倒した」

 記事では「過去には酷いスコアカードでジャッジが罰を受けたことはあるが、結末がひっくり返ることは、スコアリングのエラーを除けば、あまりに稀有」と説明。抗議で勝敗が変わることは珍しいとする一方、WBCが次戦以降でロドリゲスにタイトル挑戦権を付与する可能性を指摘している。

 ロドリゲスは井上に敗れて以降、同年11月に対戦予定だった前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)が前日計量で体重超過を犯すなど、2度の試合中止を経験。「こんな形で決着すべきではない。俺は勝っていた。だから、この判定に抗議する」と語っている。(THE ANSWER編集部)