PFP1位カネロに大差判定負け、完敗スミス「精神的に打ちのめされた」 ボクシングのカネロこと世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)が19日(日本時間20日)、米テキサス州でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者カラム・スミス(英国…

PFP1位カネロに大差判定負け、完敗スミス「精神的に打ちのめされた」

 ボクシングのカネロこと世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)が19日(日本時間20日)、米テキサス州でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者カラム・スミス(英国)に3-0で判定勝ちした。リーチは19センチ下回ったが、強打で圧倒。途中でサンドバッグ状態にされたスミスは「正直に言って彼は賢い」などとカネロの凄さを語っている。

 ビッグマッチで実力差を見せられた。身長173センチ、リーチ179センチのカネロに対し、スミスは身長191センチ、リーチ198センチ。それぞれ18、19センチ差の不利をカネロが跳ね返した。序盤からガードを固めつつ、圧力をかけて重い拳を連打。ガードの上からお構いなしに打ち続けた。スミスはなんとか打ち返そうとする場面もあったが、ロープにもたれる場面が目立った。

 米専門メディア「ボクシングシーン.com」は、敗れたスミスのコメントを紹介。記事によると、スミスは「(精神的に)打ちのめされた。言い訳はしない。彼(カネロ)は非常に良かった。彼の方が優れていた」と潔く負けを認めたようだ。さらにカネロの凄さについて「正直に言って彼は賢い。彼は中に入ってくる。罠を仕掛け、こっちが気づく前に間合いを詰めてきた。簡単に中に入れ過ぎたかもしれない」と語っている。

 身長とリーチで大きな有利を得ていたが、カネロの圧力を前に生かしきれず。「この階級に長くとどまりすぎたかもしれない。最近の試合では圧倒していると感じられなかった。より良い自分を出せたはず」と階級変更を示唆。「家族のもとへ帰り、ともに時間を過ごさなくては。それから来年どうするかを決めるよ」と先を見据えている。

 権威ある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1位に君臨するカネロとの一戦。現役最強の呼び声高い王者にプロ初黒星を喫し、戦績は27勝(19KO)1敗となった。(THE ANSWER編集部)