秋の国体で奈良県代表として優勝した御所実業は、第96回全国高校ラグビー大会でAシードとなって2回戦(30日)から登場し、尾道(広島)を26-0で下した。
 前半7分、スピードと強さがある高校日本代表候補のFB岡村晃司がタックラーを次々と振り切ってゴール前まで持ち込み、サポートがついてWTB南昂伸が先制トライを挙げた。対する尾道は13分にモールでゴールに迫ったが、御所実はグラウンディングを許さない。その後、互いに粘り強いディフェンスを見せ、しばらくスコアボードは変わらぬままだっだが、御所実は24分、ラインアウトからワイドにボールを回し、尾道がラインディフェンスで上がってきたところをCTBメイン平が突破、パスをもらったWTB朝倉健裕がゲインし、サポートしたLO吉田竜太朗がPR北村祥平につないで大きなトライが生まれた。
 12-0で前半を終えた御所実は、後半5分、クイック展開から左サイドが数的有利となって攻め上がり、しっかりサポートしたPR北村が連続トライ。13分にはWTB朝倉が左隅にフィニッシュし、守ってはゴールラインを割らせず、完封勝利となった。
 御所実は1月1日の3回戦で茗溪学園(茨城)と対戦する。

 春の全国選抜大会で準優勝だった関東王者の桐蔭学園(神奈川)は、花園初戦となった2回戦で流通経済大学付属柏(千葉)と対戦し、33-7で制して順当に勝ち上がった。
 先制したのは流経大柏だった。開始早々、相手のダイレクトタッチにより敵陣深くでのチャンスとなり、FW勝負でLO辻龍哉がインゴールにねじ込んだ。
 しかし、序盤は硬さがあった桐蔭学園だが、10分、キャプテンのNO8山本龍亮が密集から持ち出してゴールへ走り、流れを変えた。13分にはバックス展開でWTB山口航貴がトライ。桐蔭学園はさらに28分、自陣10メートルライン中央でSO山田雅也からパスをもらったCTB齊藤大朗が抜け、60メートル独走して17-7で折り返した。
 後半は桐蔭学園の立ち上がりがよく、4分、モールで押し込みリードを拡大。8分にはカウンターでCTB渡邉晃生―NO8山本―WTB大木魁とつないでトライを挙げ、さらにPGで得点を重ねて2回戦突破となった。

 その桐蔭学園と3回戦でぶつかることになったのは新潟工業(新潟)だ。同じく1回戦から勝ち上がってきた明治大学付属中野(東京第2)と対戦し、20-14で逆転勝ちした。
 新潟工は前半5分にモールで押し込み先制。明大中野は17分に自陣からテンポよくつないでWTB関根瑞己がフィニッシュし、コンバージョン成功で同点としたが、新潟工はハーフタイム前にCTB市川結貴がPGを決め、10-7で折り返した。
 後半、先に得点したのは明大中野で、6分、キャプテンのSH今井快がゴール前でギャップを突いて逆転トライ。しかし17分、新潟工の執拗なモール攻撃に耐えていた明大中野が反則を繰り返してイエローカードが出され、再開後まもなく、新潟工はゴール前でモールを組んでトライラインを越え、グラウンディングが認められゲームをひっくり返した。
 数的有利の新潟工は26分にも塊となってゴールに押し込み、6点差とする。新潟工は残り時間をこのまま逃げ切り、ベスト8入りした1977年度以来、新潟県勢39大会ぶりの2回戦突破となった。