2歳馬の「王者決定戦」のひとつ、GI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)が12月20日に行なわれる。 どちら…
2歳馬の「王者決定戦」のひとつ、GI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)が12月20日に行なわれる。
どちらかと言えば、このレースは"荒れる"傾向が強い。2014年に中山から阪神へと舞台を移したが、その傾向に変化はなく、3連単では3万円を超えるような好配当が続出。万馬券にならなかったのは、2017年のみだ。
そうした状況にあって、今年も狙うべきは穴馬券だろう。そこで、中山開催時と施行時期、距離も変わらないため、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで波乱を演出しそうな馬を探し出してみたい。
まず、人気、人気薄を問わず、確実に押さえておきたいのは、GII京王杯2歳S(東京・芝1400m)の勝ち馬。過去10年で、半数となる5頭が馬券圏内(3着以内)に入っているからだ。
2010年に5番人気で勝利したグランプリボス、2011年に8番人気で3着に突っ込んできたレオアクティブ、2016年に7番人気で2着と好走したモンドキャンノ、2017年に2番人気で3着となったタワーオブロンドン、2019年に2番人気で2着となったタイセイビジョンらがそうだ。

京王杯2歳Sを勝って、朝日杯FSに挑むモントライゼ
今回、これに該当するのは、モントライゼ(牡2歳)である。
ここまで4戦をこなして2着以内を外しておらず、しかもコンビを組むのは、リーディングジョッキーのクリストフ・ルメール騎手。おそらく上位人気を争う1頭になるだろう。
そういう意味では「穴馬」とは言い難いが、今年の朝日杯FSは例年にないほどの混戦模様。上位人気でもオッズはある程度分散されることが想定され、配当的な妙味はそこまで低くならないのではないか。だとすれば、馬券候補として外せない存在だ。
次にピックアップしたいのは、オープン特別を勝利したあと、重賞レースで負けて人気を落とした馬だ。
たとえば、2014年に2着となったアルマワイオリ。同馬はオープン特別のもみじS(京都・芝1400m)を勝ったあと、GIIデイリー杯2歳S(京都・芝1600m)で4着と敗れて、その人気は14番人気まで急落していた。
2015年に3着となったシャドウアプローチもそうだ。未勝利戦、オープン特別のききょうS(阪神・芝1400m)と連勝を飾りながら、続く京王杯2歳Sで3着に敗れると、本番では11番人気と一気に評価を下げた。
2017年に2着に入ったステルヴィオも、これに近いタイプ。オープン特別のコスモス賞(札幌・芝1800m)を勝ったあと、GIIIサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)で2着となり、2戦続けて1番人気に推されていながら、ここでは3番人気に甘んじた。
今年、このパターンに当てはまる馬は2頭いる。カイザーノヴァ(牡2歳)とホウオウアマゾン(牡2歳)だ。
カイザーノヴァは、オープン特別のクローバー賞(8月23日/札幌・芝1500m)を勝利し、デイリー杯2歳S(11月14日/阪神・芝1600m)へ駒を進めた。ホウオウアマゾンも同様に、オープン特別の野路菊S(9月19日/中京・芝1600m)を快勝したあと、デイリー杯2歳Sに挑んだ。
そして、同レースにおいて、カイザーノヴァは5着、ホウオウアマゾンは2着に終わった。カイザーノヴァはもちろん、2着に奮闘したホウオウアマゾンも、重賞勝ち馬が集う今回は人気を落すことになるだろう。
だが、どちらもオープン特別を勝って、地力があることは間違いない。過去の例を考えても、ここで上位争いに加わる可能性は大いにある。
最後にオススメしたいのは、ミルコ・デムーロ騎手が手綱をとる馬である。同騎手は過去10年で4勝と、このレースを得意としているからだ。
2010年には5番人気のグランプリボス、2012年には7番人気のロゴタイプと、人気薄の馬も勝利に導いている。そして今年も、伏兵のスーパーホープ(牡2歳)に騎乗予定だが、デイリー杯2歳Sで3着に入るなど、人気上位馬との差はそれほど大きくない。デムーロ騎手の手腕とレースへの相性のよさによる一発を、再び期待したい。
まだまだ経験の少ない若駒の争い。些細なことでレースの流れや展開が乱れ、思わぬ波乱が起こっても不思議ではない。その時、ここに挙げた馬たちが上位に突っ込んでくるかもしれない。