プレミアリーグ第13節、リバプールvsトッテナムが16日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが2-1で勝利した。…

プレミアリーグ第13節、リバプールvsトッテナムが16日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが2-1で勝利した。なお、リバプールFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。

 

現在、2位のリバプール(勝ち点25)は前節、下位に沈むフルアムとのアウェイゲームで大苦戦。エースFWサラーのPKで1-1のドローに持ち込むのが精いっぱいで、首位浮上のチャンスを逃した。勝利で首位奪還となる難敵相手のホームゲームでは相変わらず負傷者続出で厳しい台所事情を強いられた中、直近のフルアム戦からは負傷のマティプに代わってプレミアデビューのリース・ウィリアムズを起用した以外、同じメンバー構成となった。

 

一方、首位のトッテナム(勝ち点25)は前節、中位のクリスタル・パレス相手にケインのゴールで先制に成功も、試合終盤に相手のセットプレーから同点に追いつかれ、リバプール同様に格下相手の痛恨の取りこぼしとなった。直近の公式戦5戦全敗の苦手とする昨季王者とのアウェイゲームでは先発2人を変更。レギロンとエンドンベレに代えてベン・デイビス、ロ・チェルソを起用した。

 

今季初のミッドウィーク開催による注目の首位攻防戦。いつも通りの[4-3-3]で臨んだホームチームに対して、トッテナムはロ・チェルソをセントラルMF、ムサ・シソコを右ウイング、ソン・フンミンをセカンドトップに置く並びの変化を見せた。

 

互いに相手の出方を窺いつつも時間の経過と共にリバプールがボールを握り、トッテナムが堅守速攻で迎え撃つ想定通りの形に落ち着く。その流れの中で11分にはリバプールに最初の決定機。相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのロバートソンが正確なクロスをゴール前に入れると、これを中央のフィルミノがヘディングシュート。だが、枠の左に向かったシュートはGKロリスにキャッチされた。

 

その後はリバプールのサイドを起点とした厚みのある仕掛け、最終ラインに精神的な負担を強いるトッテナムの紙一重の鋭いカウンターと互いの特長を押し出した攻防が続く。だが、約2000人もパワフルなKOPの後押しでより躍動感を見せたホームチームが際どい攻めを続けると、先にゴールをこじ開ける。

 

26分、序盤から機能していた左サイドでダイレクトパスが繋がってハーフスペースで縦に仕掛けたカーティス・ジョーンズがそのままボックス内に持ち込む。DFに囲まれてボックス中央にボールがこぼれると、これに反応したサラーが左足のシュート。すると、慌ててシュートブロックに入ったセンターバック2人にディフレクトしたボールがゴール右上隅の絶妙なコースに決まった。

 

守備的に入りながらも先手を許したトッテナムは以降も相手の勢いに呑まれて押し込まれる状況が続き、C・ジョーンズ、マネとボックス内で決定的なシュートを打たれる。だが、流れに全く関係なくゴールを奪えるのが今季のトッテナム。32分、GKロリスからスローを受けたロ・チェルソがハーフウェイライン付近まで自ら運んで相手の背後に絶妙なスルーパスを供給。これに完璧なタイミングで抜け出したソン・フンミンがGKアリソンとの一対一を制した。一度VARのオフサイドチェックが入るも、ギリギリでのオンサイドと判定されてこの試合最初のシュートが同点ゴールとなった。

 

一瞬の気の緩みからスコアをタイに戻されたリバプールは再び攻撃にパワーを使い、波状攻撃を仕掛けていく。失点直後にフィルミノ、41分にマネと相手守備を上回る仕掛けから決定的なシュートを放つが、トッテナムも最後のところでシュートコースを限定するなどリーグ最少失点の守備陣が粘りをみせ、GKロリスの好守もあって均衡を保ったまま前半終了となった。

 

1-1のスコアで迎えた後半、ファーストシュートはアウェイチーム。46分、自陣からのフィードに対してDFリース・ウィリアムズが完全に被り、ボックス左付近でボールを持ったベルフワインがそのまま仕掛けて右足のシュートもここは角度を付けられず枠の右に。さらに攻守両面でバタつくリース・ウィリアムズに圧力をかける形で前からの圧力を強めると、50分にはGKアリソンのパスをカットしたケインがすかさずロングシュート、その直後にもショートカウンターからケインが足を振っていく。

 

一方、後半は押し込まれる入りとなったリバプールも徐々に相手を押し返して再び押し込む形に。57分にはボックス中央でフィルミノからパスを受けたサラーがスペースのないところから左足を振るが、GKの手前でバウンドさせる技ありのシュートはロリスにはじき出される。

 

序盤の攻防を経て試合は前半以上に五分五分の展開に。58分にロ・チェルソを下げてルーカス・モウラを投入したトッテナムは63分、GKロリスからのフィードをケイン、ソン・フンミンと続けて競り勝ってゴール前に飛び出したベルフワインに絶好機も、ここはリバプール守護神に気圧されたか、得意の形で放った右足のシュートは右ポストを叩く。

 

対するリバプールは押し込んでからの遅攻に加え、相手のカウンターをうまく潰して逆にカウンターを仕掛ける二段構えの攻めで決定機を創出。69分にはリース・ウィリアムズのインターセプトからサラー、73分にはC・ジョーンズの正確なパスを足元に受けたマネがボックス左で鋭い反転シュートを放つがこれはクロスバーを叩いた。

 

その後、引き分けを意識し始めたトッテナムがベルフワインとソン・フンミンを下げてレギロン、デレ・アリをピッチに送り込んだ中、リバプールは交代カードを一枚も切らずに同じ11人で勝ち点3奪取を目指す。

 

割り切って守るアウェイチームの堅守をこじ開けられず、引き分け濃厚と思われた試合終盤に劇的ゴールが生まれる。90分、左CKの場面でキッカーのロバートソンが左足アストスウィングの正確なボールを入れると、ゴール前でDFアルデルヴァイレルトを振り切ったフィルミノの渾身のヘディングシュートがゴール左隅に決まった。

 

その後、一転してゴールを奪いに前がかったトッテナムの反撃を今度は専守防衛で凌ぎ切ったリバプールが首位攻防戦に相応しい接戦を見事にモノにして首位浮上。開幕戦のエバートン戦以来の敗戦となったトッテナムは無念の2位転落となった。