◆先週の血統ピックアップ・12/13 香港スプリント(香G1・シャティン・芝1200m)  中団追走のダノンスマッシュ…

◆先週の血統ピックアップ

・12/13 香港スプリント(香G1・シャティン・芝1200m)
 中団追走のダノンスマッシュが直線で外から差し切り、G1初制覇を香港の舞台で達成しました。芝短距離王国オーストラリアから多くのサラブレッドを輸入している香港は、スプリント路線のレベルがきわめて高く、過去にドバイ遠征でG1を制した馬が複数出ています。日本馬にとって香港スプリントは攻略困難な高い壁であり、2001年の初参戦以降、勝ったのはロードカナロアしかいませんでした(2012、13年と連覇)。掲示板に載った馬も、カナロアを除くと2014年のストレイトガール(3着)と2011年のカレンチャン(5着)の2頭しかなく、それ以外の25頭は6着以下に敗れています。ダノンスマッシュはわが国に7年ぶりの勝利をもたらしました。

 その父はかつて連覇を果たしたロードカナロア。父と同じくケイアイファームが生産し、安田隆行厩舎に所属する、という共通点もあります。ロードカナロアは2021年の種付け料が前年から500万円ダウンの1500万円となりましたが、産駒が香港スプリントを制したことは国際的に大きな価値を持ちます。今年2月には豪州デビューのタガロアが現地のG1ブルーダイヤモンドS(芝1200m)を勝ちました。来年7月のセレクトセールではロードカナロア産駒が海外馬主に落札されるケースが増えるかもしれません。

◆今週の血統注目馬は?

・12/19 ターコイズS(GIII・中山・芝1600m)
 登録馬の父のなかで中山芝1600mに強い種牡馬はキズナ。連対率39.1%は素晴らしく、2010年以降、当コースで産駒が20走以上した100頭の種牡馬のなかで断然1位です(2位アッミラーレは30.6%)。当レースにキズナ産駒は、マルターズディオサとクリスティの2頭が登録しています。メンバー構成は強力ですがいい競馬が期待できそうです。

 (文=栗山求)