「スポーツ界の名珍場面総集編」―10月、マロニーが倒れる瞬間にファン「エグい!」 2020年も12月を迎えた。スポーツ界は新型コロナウイルスの影響を受けたが、感動を与えるスーパープレーから思わず笑う珍事まで、記憶に残るシーンも誕生。「名珍場…

「スポーツ界の名珍場面総集編」―10月、マロニーが倒れる瞬間にファン「エグい!」

 2020年も12月を迎えた。スポーツ界は新型コロナウイルスの影響を受けたが、感動を与えるスーパープレーから思わず笑う珍事まで、記憶に残るシーンも誕生。「名珍場面2020」と題し、今年を振り返る。今回はボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)だ。現地時間10月31日、米ラスベガスでジェイソン・マロニー(オーストラリア)に7回KO勝ち。6回にカウンターでダウンを奪った一撃は、角度と速度により中継映像では“隠れていた”左フックだった。米興行大手・トップランク社が別アングルから撮影したものを公開すると、米ファンに戦慄が走った。

 このカウンターにKO決着の予感がした。6回、マロニーが左のジャブを2発繰り出した瞬間だ。井上の顔面をとらえたように見えたが、倒れたのはマロニーの方だった。2発目に合わせ、井上が繰り出した左フックが顎にクリーンヒット。そのままマロニーはキャンバスに仰向けに倒れ、この日初めてダウンを喫したのだった。

 マロニーの背後からとらえていた試合の中継映像では井上の左フックの軌道がマロニーの体に重なり、凄まじいパンチスピードもあって、ほぼ目視できなかったシーン。しかし、トップランク社の公式ツイッターはコーナー付近のリングサイドから超至近距離でとらえた映像を公開しており、そこでは隠れていた井上の左フックがはっきりと映っている。臨場感たっぷりに迫力と技術が伝わってきた。

 投稿では「リングサイド:近寄って見た時のナオヤ・イノウエのこの左カウンターのスピード+パワーは……」とつづって紹介。目の当たりにした米ファンも驚きの声を続々と上げていた。

 コメント欄には「信じられないパンチャーだ……」「進化してる!」「エグい!」「パッキャオ2.0」「イノウエはボスだ」「彼は真のモンスターだ! なんてボクサー!」「イノウエのようなKOを生産するバンタム級のボクサーはそんなにいない。特別なパワーだ」「これはスムーズだ」「ヤバいKOだ! ジェイソン・マロニーが大丈夫であることを祈る。将来の殿堂入り選手に負けたのだから、恥じることなどない」と反響が相次いでいた。

 無観客で行われ、日本のファンも映像でモンスターの躍動を目撃したラスベガス上陸戦。世界に誇る井上尚弥の凄さがまざまざと伝わる7ラウンドの戦いだった。(THE ANSWER編集部)