「昔はこんな体型じゃなかったのに…」やたらと目立つ下半身太り。可愛いと思って買った服も、体型のせいで似合わなくなった、なんてことありませんか?。自分で気づくならまだしも、他人から指摘されて「えっ、私って太ってるの?」なんて現実に直面する前…
「昔はこんな体型じゃなかったのに…」
やたらと目立つ下半身太り。可愛いと思って買った服も、体型のせいで似合わなくなった、なんてことありませんか?。自分で気づくならまだしも、他人から指摘されて「えっ、私って太ってるの?」なんて現実に直面する前に、きちんと対策しておきたいですよね。
下半身太りはスタイルも悪く見えるので、女性にとっては大敵です。今回は、下半身太りの原因と、今すぐできる解消法をご紹介していきます。
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1.下半身が太い…原因はむくみ?
下半身が太く見えてしまう理由のひとつに「むくみ」があります。下半身太りに悩んでいる人は、もしかしたら、塩分を摂りすぎているのと同時に、水分を排出するためのカリウムが不足しているせいで、むくみを引き起こしているのかもしれません。日本人の食生活は比較的バランスがとれているとはいわれますが、塩分は摂りすぎている人が多いとされているので注意が必要です。
塩分の摂り過ぎなどによって体内の水分代謝がスムーズできなくなると、当然からだにも影響が見られるようになります。むくみがひどくなると、見た目が太って見えるだけでなく、しびれやこむら返りなど、さまざまな不調を引き起こす可能性があります。むくみは漢字で書くと「浮腫」。こうして漢字で見ると、とても恐ろしく感じますよね。
また、最近は外出自粛で生活習慣が大きく変化し、運動量が足らず、太りやすい生活を送っている人も多いかもしれません。そうすると当然脂肪もつきやすくなるため、運動不足がむくみや下半身太りの原因となることは多いでしょう。
2.むくみを解消して下半身ヤセを目指す方法は?
女性にとって体型は見た目の印象に大きく影響しますよね。そして、下半身が太いと実年齢よりも老けて見られやすくなります。下半身太りを解消するために、むくみに対する正しいケアについて知り、理想のボディと健康的な生活を目指しましょう。ここからは、むくみを撃退し下半身太り解消におすすめ、具体的な方法をご紹介します。簡単に試せる方法ばかりなので参考にしてみてください。
2-1.カリウムを豊富に含む食材を積極的に摂る
むくみの解消には、カリウムを多く摂取できる食べ物を意識的にとり入れることが重要です。カリウムは、むくみの原因となる、体内の余分な水分を排出するのに必要な栄養素で、海藻・野菜・果物などに多く含まれます。さっぱりとした海藻サラダは健康的でヘルシー、おすすめのメニューです。野菜類ならトマトやキュウリ、果物ではイチゴやバナナがとくにカリウムを多く含んでいます。
ダイエットのために野菜ジュースを飲まれる方も多いと思いますが、スーパーなどで販売されている野菜ジュースには添加物も含まれています。添加物が気になるという方は、手作りのスムージーがおすすめです。手作りのスムージーであれば、栄養素も失われにくく健康的にカリウムやビタミン、食物繊維を摂ることができます。好きな野菜や果物をミキサーで混ぜ合わせ、むくみケアのための特製スムージーを作ってみてはいかかでしょうか?
2-2.筋トレでふくらはぎを鍛える
むくみの解消には筋トレもおすすめです。重要なのはふくらはぎの筋肉。ポンプのように機能して血液を心臓に戻す役割を担っているため、ふくらはぎの筋肉量が足りないと、当然ポンプの力も弱くなり、それが血流の悪さにも繋がると考えられています。血流の悪さは新陳代謝にも影響するため、慢性的にむくみがちなからだになってしまいます。むくみは慢性化すると抜け出しにくいため、むくみを感じた時には放置せずきちんとケアすることが大切です。
ふくらはぎを鍛える運動では、「つま先歩き」も効果的です。つま先歩きをするときにはヒザ下の筋肉を意識しましょう。日常生活の中でつま先歩きを取り入れ、ふくらはぎの筋肉を刺激していきましょう。
また、普段の歩き方を意識するだけでもふくらはぎの筋肉は鍛えられます。地面に足をつける時はかかとから、前に進むときには後ろに強く蹴り上げることをイメージして歩いてみましょう。使う筋肉を意識すると、筋肉は効果的に鍛えることができます。
下半身太りを解消し、美しく引き締まった下半身を作るためには、ふくらはぎ以外の筋肉も鍛えるといいでしょう。以下は、手軽にできる下半身を鍛える運動です。
①まず、机や椅子など、安定したものに両手を置き、きちんと背筋を伸ばします。
②片足ずつ、かかとをゆっくりとお尻の方向に上げ、近づける動きで下半身の後ろ側の筋肉を鍛えていきます。
無理のない範囲で左右それぞれ10回、2セット繰り返してください。
血流を良くするためには、筋トレだけでなくストレッチも同時に行いましょう。ストレッチでは股関節を中心に伸ばしてみましょう。
3.むくみには、のむだけで簡単な漢方薬がおすすめ
「食事に気を使い、筋トレも習慣的に続けているのに、むくみがなかなか改善しない…」そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方医学では、体重の増加にはいくつかの理由が考えられます。例えば「ストレスで食べすぎてしまう(気の乱れ)」「水が体内に溜まってしまう(水太り)」「ホルモンバランスが崩れて太りやすくなった」などです。
漢方薬は、ダイエットを目的とした様々な症状へのアプローチ法があり、効果も認められています。
自然の恵みである植物や鉱物などの生薬を組み合わせたものです。体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すので、同じ症状を繰り返したくない方への健康体質づくりには最適です。
バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手という場合でも、体質に合った漢方薬を毎日のむだけなら、手間なく続けられますね。
<むくみがちな人におすすめの漢方>
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
汗かきで、疲れやすく、太りぎみの方におすすめの漢方薬です。水分循環を促し、余分な水を排泄させるため、水太りの肥満症の方によく使用されます。肥満に伴う関節の腫れや痛みにも有効です。
ただ、注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切だということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がないだけでなく、副作用の心配もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談することをおすすめします。
インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方との相性、日常生活の養生法などを相談してみるとよいでしょう。
4.むくみの悩みを解決してスリムな下半身に!
むくみによる下半身太りに悩んでいる方は、「自分はむくみやすい体質だからしかたがない」と諦めていませんか?
しかし、むくみは努力次第で改善できることもあります。下半身太りの多くは、食生活、運動、そして漢方薬を取り入れることにより改善できる可能性があるのです。いつまでもキレイな女性として生きるために、美を意識しながらむくみを改善していきましょう!
[文:あんしん漢方]
漢方食養生アドバイザー/管理栄養士 猪坂みなみ
ダイエットスクールの運営や、Webメディアを中心に健康・ダイエット情報、漢方の養生方法などの情報発信・執筆活動を行っています。