ロシア杯第5戦ジュニア女子で13歳サモデルキナが圧巻の優勝 フィギュアスケートのロシア国内大会・ロシア杯第5戦、ジュニア女子では13歳ソフィア・サモデルキナが237.28点の好スコアで優勝。フリーでは3回転アクセルと4回転サルコーを決めた。…
ロシア杯第5戦ジュニア女子で13歳サモデルキナが圧巻の優勝
フィギュアスケートのロシア国内大会・ロシア杯第5戦、ジュニア女子では13歳ソフィア・サモデルキナが237.28点の好スコアで優勝。フリーでは3回転アクセルと4回転サルコーを決めた。非公認ながら1つのプログラムで両方を成功させるのは史上3人目の快挙。次々と出てくるロシアの新たな才能に母国メディアも賛辞を連発している。
まさに才能の塊だ。フリーでは冒頭に3回転アクセルに成功。さらに続けて4回転サルコーも美しく決めた。ほぼミスなしの圧巻の演技。途中で鼻から出血するアクシデントもあったが、2位のベロニカ・ジリナに40点以上の差をつけ優勝を飾った。
ロシアメディア「championat.com」では「素晴らしい年少のスケーターがトゥトベリーゼ氏とプルシェンコ氏の教え子を圧倒した。今度は、ソフィアが勧誘される?」と題して特集している。
「滑走中に鼻血が出るアクシデントすら13歳のサモデルキナを止めなかった」。記事ではこう伝え、さらに「ロシア杯第5戦ジュニア女子の戦いにおける主要なスターにソフィア・サモデルキナがなった。13歳の少女は素晴らしいジャンプのコレクションと見事な滑りとともにトゥトベリーゼ氏とプルシェンコ氏の教え子にまったくチャンスを与えなかった」と称賛している。
ロシアの女子はエテリ・トゥトベリーゼ氏か、エフゲニー・プルシェンコ氏に師事する選手が多いようだが、サモデルキナはセルゲイ・ダヴイドフ氏の下でトレーニングを積んでいる。同メディアは「はたして今度はソフィアが、より権威があって活動が活発なグループに勧誘されるのか?」と記している。
鼻血というアクシデントにも動じず「驚くべき冷静さ」
サモデルキナは、ロシア杯のこれまでの4戦は健康上の問題で出場していなかった。それだけに現地ファンからは興味が注がれていたようだ。
「サモデルキナに対しての歓喜が妥当であることはショートプログラム(SP)ですでに見てとれた。ソフィアはクリーンにトリプルアクセルと3回転トウループの連続ジャンプを跳び、そして素晴らしいスケーティングと身のこなしをデモンストレーションして見せた。今シーズン、多く使われているテーマ『ロミオとジュリエット』にも関わらず、13歳の滑りは独創的で理性的なものに見えた」
SPでもノーミス演技で81.23点をマークしていたが、フリーではさらに圧巻の舞いを披露。記事では賛辞を連発しつつも、アクシデントにも触れている。
「サモデルキナは申し分ない滑りで技術的で芸術的だったが、全てが困難なく行われたわけではなかった。演技の途中で、彼女に鼻血のハプニングが起き、タイツに血が滴り落ちたが、サモデルキナ本人は驚くべき冷静さを保ち、自信を持って最後までプログラムを滑り切った」
華麗なジャンプに加え、アクシデントにも動じない精神力。2026年ミラノ五輪のメダル候補と目される、末恐ろしい13歳だ。(THE ANSWER編集部)