ロシア杯第5戦で驚異のハイスコア、技術点は男子SP首位のエロホフ超え フィギュアスケートのロシア国内大会・ロシア杯第5戦が5日、モスクワで行われ、女子ショートプログラム(SP)で昨季の世界ジュニア女王、14歳カミラ・ワリエワが参考記録ながら…

ロシア杯第5戦で驚異のハイスコア、技術点は男子SP首位のエロホフ超え

 フィギュアスケートのロシア国内大会・ロシア杯第5戦が5日、モスクワで行われ、女子ショートプログラム(SP)で昨季の世界ジュニア女王、14歳カミラ・ワリエワが参考記録ながら86.20点という驚異のハイスコアをマークして首位発進。3回転アクセルを両手上げ「タノ」で着氷させ、得点は男子SPの首位選手と同じ、技術点は上回るという結果だった。

 ロシア次世代のエース候補が圧巻の演技を見せつけた。冒頭の3回転フリップを成功させると、続く3回転アクセルに挑むと、両手を上げた。より難度の高い大技はステップアウトしながら着氷。後半のルッツ―トウループの連続3回転も決め、レベル4を獲得したスピン、ステップを含め、演技を質高くまとめた。表示された得点は86.20点。“男子顔負”けという表現は文字通りになった。

 その後に行われた男子SPで首位に立った21歳の元世界ジュニア王者アレクセイ・エロホフは86.20点。ワリエワは同じ得点をマークしたばかりか、技術点は46.90点のエロホフを上回る49.24点。まさに圧巻というにふさわしい内容だった。「タノ」で着氷した3回転アクセルはネット上で国内外から驚きの声が上がっており、大きなインパクトをもたらした。

 ワリエワはエフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ、アリョーナ・コストルナヤらを育てたロシアの名伯楽エテリ・トゥトベリーゼ氏の下で練習する14歳。10月にはSNS上でタノで3回転アクセルを決める動画を投稿し、大きな話題を呼んでいた。ロシアの次世代を担う天才少女の勢いは今はまだ、とどまるところを知らない。(THE ANSWER編集部)