一流のプロテニス選手たちを何人も指導してきたパトリック・ムラトグルー氏が、彼の最大の弱点をいかにプロテニスコーチとしての…
一流のプロテニス選手たちを何人も指導してきたパトリック・ムラトグルー氏が、彼の最大の弱点をいかにプロテニスコーチとしての最大の強みに変えたかを語った。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。【動画】2019年全仏OP向けに練習するセレナとコーチのムラトグル-
ムラトグルー氏は現在、元世界女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)や世界6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)、アメリカ期待の16歳ココ・ガウフ(アメリカ)らを指導している。
ムラトグルー氏は思慮深く、戦略がうまい。彼は試合を読むことに長けており、それ故にしばしば彼の指導する選手たちは試合で優位に立つことができる。
本人が言うには、ムラトグルー氏は子供の頃、話をしたり、周りの人々と関係を築くことが苦手だった。それで彼は、周りの人々をよく見て、そのボディーランゲージを読めるようになった。
「細かいことに気をつけてよく見ていた。話せない、他人と関係を築けないという大きな弱点が、人の気持ちを読むという強みを生み出すことになった」と彼は言う。
ムラトグルー氏は選手が緊張していたり、不安になっていないか、そのボディーランゲージを見守る。彼はそれを誰よりもうまく理解できるからだ。
「選手のボディーランゲージは多くのことを語る。選手自身が気付いていないようなこともだ。緊張しているとか、不安になっているとか。情報は山ほどある。それを集めて、僕は戦略を立てる。子供の頃は、それが将来仕事に役立つなんて思ったこともなかった。ただ生き延びるために身に着けた知恵が、僕の最大の強みになった」
また彼は試合のことを憶えておきたくて、細かなことまで書き留めておくそうだ。「たくさんのことを書き留めておく。それはすごく重要だと思うから。それによって考えがはっきりする。忘れないと思っていても、人は何でも忘れるものだ。僕は試合のことを憶えておきたいから、書いておくんだ」
ムラトグルー氏がコーチになってから、セレナはグランドスラムで10度の優勝を遂げている。そして二人は、さらに多くのタイトルを獲りたいと願っている。若いチチパスとガウフも、誰もが驚くような成績をあげている。ムラトグルー氏が彼らをどこまで成長させるのか、楽しみだ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年「全米オープン」でのムラトグル-
(Photo by Michael Owens/Getty Images)