羽生結弦選手と田中宣明カメラマン(「羽生結弦シーズンフォトムービー」)(C)Nobuaki Tanaka/SHUTTERSコロナ渦の中、感染防止に最大限の配慮をしつつ、国内運営大会という異例のレギュレーションで開催されたISUグランプリ(G…


羽生結弦選手と田中宣明カメラマン(「羽生結弦シーズンフォトムービー」)(C)Nobuaki Tanaka/SHUTTERS

コロナ渦の中、感染防止に最大限の配慮をしつつ、国内運営大会という異例のレギュレーションで開催されたISUグランプリ(GP)シリーズ。日本のエース・羽生結弦選手は8月末の時点で欠場を表明していたこともあり、今季初戦と目されている全日本フィギュアスケート選手権大会(12月24日~27日)への出場に期待を寄せているファンは多いのではないだろうか。

そんな中、羽生が26歳を迎える誕生日・12月7日(月)に、テレ朝チャンネル2にて特集番組「羽生結弦シーズンフォトムービー」が放送される。同番組は、2000年よりスポーツカメラマンとして、フィギュアスケートの撮影に携わってきた田中宣明カメラマンによる羽生の貴重なショットと共に、テレビ朝日が持つ初出し映像を交えて、2015年から4シーズンの軌跡を紹介する。

■9歳のゆづシェンコから記録し続けてきた羽生結弦選手の貴重なショット

「フィギュアスケートに魅せられて20年。今、一番目の離せない被写体だ」--そう語る田中氏だが、羽生を最初に被写体としたのは、2004年に全日本ノービス選手権大会で優勝した9歳の"ゆづシェンコ"の頃に遡る。以降、今年2月にスーパースラムを達成した四大陸フィギュアスケート選手権大会に至るまで、羽生選手の軌跡を撮り続けてきた。

そんな長年の撮影経験の中で、ジャンプやスピンの瞬間はシャッターを切らないと心に決めていた田中カメラマン。理由は、「美しくないから」。しかし、羽生選手が初めて跳んだ4回転ループと4回転ルッツの瞬間だけは、その美しさと凄みに思わずシャッターを切ったという。

■クワドアクセルに期待!芸術性でも群を抜くジャンプをはじめとする技の完成度

以前よりクワドアクセル(4回転半ジャンプ)を目標に掲げる羽生だが、そうした4回転ジャンプのみならず、180度開脚するイーグルも美しいと定評がある。田中氏のカメラは、その精度が年々進化している様も克明に記録。スピンを回りながら微妙に変化していく指先の様子や、ステップでの体のしなやかな動きなど、カメラが一瞬一瞬を切り取った羽生選手の超絶技巧のディテールまで、番組では余すところなく伝わってくる。


羽生結弦選手の今まで見せたことのない表情も収録(「羽生結弦シーズンフォトムービー」)

再びコロナ感染拡大が叫ばれる今、フィギュアスケートをはじめ数々のスポーツ競技も、未だ先行き不透明な状況が続いている。今季フィギュアスケートの国際大会が開催されるかどうかもまだ未知数ではあるが、そんな時だからこそ、羽生のスケーティングそのものの美しさに着目しながら、華麗な軌跡をじっくりと振り返ってみたい。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

放送情報

羽生結弦シーズンフォトムービー
放送日時:2020年12月7日(月)19:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
※放送スケジュールは変更になる場合があります