テニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)の名前は世界中の人が知っている。それは多分、彼が打ち立てた数々の記録、ど…

テニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)の名前は世界中の人が知っている。それは多分、彼が打ち立てた数々の記録、どんな難しいショットも楽々と決めているかに見えるプレースタイルのせいばかりではなく、親しみやすい人柄のせいもあるだろう。だから元世界ランキング6位のジル・シモン(フランス)の息子が父親よりもフェデラーのファンだったとしても、シモンの落ち度ではないのだ。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。【動画】2017年全豪OP決勝ハイライト フェデラーvsナダル

フェデラーはもう15年以上もテニス界の話題のトップで、老人から子供まで「テニス選手」と言えばフェデラーを思い浮かべる人は多い。だからシモンにとっても、息子が自分よりフェデラーのファンであることは、そこまで受け入れがたいことではなかった。

2018年の「ATP500 バーゼル」準々決勝でシモンはフェデラーと対戦。6-7(1)、6-4、4-6でシモンが敗れたが、息子はがっかりする代わりに大好きなフェデラーの勝利を喜んだという。

「妻がずっとラファエル・ナダル(スペイン)の大ファンだったから、息子も自然にナダルファンになったんだ。ところが2017年の“全豪オープン”決勝で、フルセットの末にフェデラーがナダルに勝った。そしたら息子が僕と妻に怒ったんだ、なんでフェデラーの方がうまいのに僕をナダルファンにしたんだって」

「それからずっとフェデラーが息子のヒーローさ。他の選手は足元にも及ばない、僕も含めてね。バーゼルでの試合の時に息子にそう言われたよ…子供ってそんなもんだよね(笑)」

多くの選手にとって、ファンからの評価ではフェデラーに対して勝ち目はない。ほとんどのテニス選手たちには、2003年からずっとフェデラーとナダルの大きな影がかぶさってきた。シモンの場合はそれが家庭内まで及んでしまったわけだが。

そしてもちろん、フェデラーとナダルはそれだけ長い間テニス界をけん引してきた功労者でもある。来シーズンのフェデラーの怪我からの復帰が待たれる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「全仏オープン」でのシモン

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)