39歳にして世界ランキング5位、グランドスラムシングルス20度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)。今年は2度にわ…

39歳にして世界ランキング5位、グランドスラムシングルス20度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)。今年は2度にわたり右膝の手術を受けた彼が、怪我と付き合いながら長くトップで活躍する秘訣を語った。Tennis World USAが伝えている。【動画】復活した「RF」ロゴ!キャップを被り嬉しそうなフェデラーフェデラーは来シーズン「全豪オープン」でのツアー復帰を目指している最中だが、怪我からの復活を目指した経験は過去にもある。2016年、左膝を痛めツアーからの離脱を余儀なくされた彼。しかし約半年間のブランクの後、ツアー復帰戦として臨んだ2017年「全豪オープン」でラファエル・ナダル(スペイン)を破って劇的な優勝を果たした。

そうした経験のあるフェデラーは、最近のポッドキャストでのインタビューで「自分の身体やそのサインに耳を傾けることが重要なんだ」と話した。

「怪我が悪化することがないとか、それほど悪くならないと分かっている限りは、プレーする価値はあると思う。腱が切れたり、プレーすることでどこかを壊したりする可能性があることを分かっているなら、それが将来のキャリアにダメージを与えることになると思う」

今シーズンは新型コロナウイルスの影響で異例の1年となったが、例年であれば世界中を飛び回り毎週のように試合に臨む、過酷なテニスツアー。身体の痛みや疲労を伴ってのプレーは、ベテランだけではなくどの選手にも言えることだろう。

フェデラーは「多くの場合、僕は痛みや怪我を乗り越えることができると信じているし、自分の調子が良くない時は、相手もそうかもしれないといつも自分に言い聞かせているよ。もしかしたら雨が降ってきたり、運良く試合に勝って次の日には良くなっているかもしれない」と話した。

その上で「しかし最も重要なのは、自分の痛みや怪我がどれくらいひどいものかを理解することだ」と付け加えている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのフェデラー

(Photo by Jason Heidrich/Icon Sportswire via Getty Images)