2日(水)、競技委員会は、マラドーナへの敬意を示したレオ・メッシのゴールパフォーマンスに主審マテウ・ラオスが同選手に提示…
2日(水)、競技委員会は、マラドーナへの敬意を示したレオ・メッシのゴールパフォーマンスに主審マテウ・ラオスが同選手に提示したカードを有効にする事を決定した。
同委員会は、懲戒規定第91条に違反したとして、アルゼンチン人ストライカーに警告と罰金600ユーロ(約7万5000円)の制裁を科すことを決定した。この処罰が3,000ユーロ(約37万5000円)にまで到達する可能性があったため、今回は軽い制裁と言えるだろう。
また、FCバルセロナは懲戒規定の350ユーロ(約4万円)(第52条)の罰金を科されている。このようにして、競技委員会はレオ・メッシに対する処罰と警告のカードの実行を維持した。
予想されるのは、バルセロナのが競技委員会の処罰を上訴する事である。以前、競技委員会が今回のものと似た行為をした選手たちに処罰したケースがあったが、後に取り消されている。その前例とは、カジェホンやクリスティアーノ・ロナウドの件である。
メッシにカードを提示したマテウ・ラオスは、試合の議事録を作成する際にはメッシに対しての詳細を綴っている。
「後半73分に選手、メッシ・クッシッティーニ・リオネル・アンドレスは次の理由により警告を受けた:ゴールを決めた後にユニフォームを脱ぎ、1993-94シーズンのニューウェールズ・オールド・ボーイズの背番号10のユニフォームを示したため」とメッシの行動について記した。
これがFCバルセロナによって提出された異議申し立てに対する競技委員会の回答である。
まず第一に-クラブは審判の議事録に記された「ゴールを決めた後にユニフォームを脱ぎ、1993-94シーズンのニューウェールズ・オールド・ボーイズの背番号10のユニフォームを示した」という内容によって選手、リオネル・アンドレス・メッシに課された警告は解除されるべきだと、クラブが書いた文書の中で示している。
クラブは、このジェスチャーがサッカー史上最も重要なレジェンドの一人であるディエゴ・アルマンド・マラドーナ氏が試合の数日前に亡くなっていたことに心からの敬意を表したいという同選手の思いに沿ったものであることは疑いの余地がないと指摘している。これらは警告を無効にする事を正当化するための例外的な状況であるというのがバルサの考えである。
第二に行われた申し立てと提供された証拠の審査と共同検討の後、本委員会は、明らかな、具体的な間違いの証拠がないことを理解しており、現行の懲戒規定の第27条と130条を適用して、課された処罰を無効にすることが適切であろう唯一のケースである。
確かに、この場合ゴールを祝うためにユニフォームを脱いだことは議論の余地のない事実であるため、明らかな事実誤認はない。一方で、ディエゴ・アルマンド・マラドーナの死を偲無ためにユニフォームを脱ぐことは称賛に値する理由ではあるが、現行の懲戒法91条では、ユニフォームを脱ぐ事から生じる責任免除のいかなる根拠も定められていないのが実情である。逆に、レジェンドの意味や行為の理由に関わらず、ゴールを祝うためにニフォームを持ち上げることは処罰の対象になると記されている。
したがって、その行為は処罰の対象とならなければならない。