12月6日、中京競馬場でGⅠチャンピオンズC(ダート1800m)が行なわれる。 このレースは2000年に創設された比較…
12月6日、中京競馬場でGⅠチャンピオンズC(ダート1800m)が行なわれる。
このレースは2000年に創設された比較的に歴史の浅いGⅠレースで、今回が21回目。何度か条件変更されており、中京ダート1800mで行なわれるのは7回目となる。そんな今年のチャンピオンズCでは、クリソベリル(牡4歳/栗東・音無秀孝厩舎)が圧倒的な人気を集めそうだ。

2連勝でチャンピオンズCに臨むクリソベリル
同馬はこれまで9戦8勝で、敗れたのはサウジアラビアに遠征したGⅠサウジC(ダート1800m)の7着だけ。国内では8戦無敗を誇っている。今年はサウジCのあと、6月の地方交流GⅠ帝王賞(大井/ダート2000m)を2馬身差、前走の地方交流GⅠJBCクラシック(大井/ダート2000m)を2馬身半差と、圧倒的な内容で連勝した。
昨年のチャンピオンズCの勝ち馬でもあるが、10頭いるゴールドアリュール産駒のGⅠ/地方交流GⅠ馬で、3歳時と4歳以降にGⅠ/地方交流GⅠを勝っているのはクリソベリルのみ。ゴールドアリュール産駒は4、5歳でピークを迎え、8歳くらいまで高い能力を保持するタイプが多いが、クリソベリルは3歳時に地方交流GⅠジャパンダートダービー(大井/ダート2000m)とチャンピオンズCを制し、4歳時も地方交流GⅠを2勝。成長力溢れるゴールドアリュール産駒の中で、早熟性を兼ね備えたこれまでにないタイプなのだ。
3歳時からビッグレースを制したことで、成長力を懸念する見方もあるだろう。全兄クリソライトも3歳時にジャパンダートダービーを制したあと、4歳以降はGⅠ/地方交流GⅠで勝てなかった。それでも、コパノリッキー、ホッコータルマエ、ケイティブレイブといった強豪を相手に、4歳時のJBCクラシックや7歳時の帝王賞でも2着に入るなど長くGⅠ級の力を保った。母系の血統からも、今後の成長を期待できそうだ。
クリソベリルのレースぶりは極めて安定している。スッと好位につけられる先行力があり、道中は折り合いの心配もなくロスなく進め、直線でゴーサインが出ると素早く反応。あっという間に後続を突き放す脚力を持っている。
勝利した帝王賞、JBCクラシックでは2着と3着の顔ぶれも同じだったが、それまで大井で地方交流GⅠを3連勝中だったオメガパフュームが2着、昨年のJBCクラシック、今年の地方交流GⅠ川崎記念を制したチュウワウィザードが3着といずれも強豪。相手に恵まれたわけではなく、強い馬を相手に圧倒的な走りを続けているのだ。
過去にダート界には、GⅠ/地方交流GⅠ11勝のコパノリッキー、10勝のホッコータルマエ、9勝のヴァーミリアンなど多くの名馬がいたが、クリソベリルはそれらを上回る成績を残すことも可能な逸材だ。大きな不利がない限り、先頭でゴールに駆け込むだろう。
クリソベリルの軸は不動と見るが、穴馬として注意しておきたいのがエアスピネル(牡7歳/栗東・笹田和秀厩舎)だ。
2歳時のGⅡデイリー杯2歳S(京都/芝1600m)など芝重賞3勝で、GⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神/芝1600m)やGⅠマイルチャンピオンシップ(京都/芝1600m)でも2着に入った実力馬だ。今年の夏からダートに転向し、GⅢプロキオンS(阪神/ダート1400m)2着、GⅢ武蔵野S(東京/ダート1600m)3着と健闘している。
好走したのは1400m、1600mだが、GⅠ菊花賞(京都/芝3000m)で3着に入ったこともあるため距離延長も問題ないだろう。芝のGⅠで好走していた底力は軽視できない。
以上、今年のチャンピオンズCは、クリソベリルを中心に、エアスピネルの激走に期待したい。