ペトラ・クビトバ(チェコ)は自宅で不法侵入者にナイフで切り付けられて利き腕の手をケガしたあと、何が何でも必ずふたたびテニスをプレーしてみせる、と堅く決意している。 2度に渡ってウィンブルドンを制したクビトバは、プロステヨフの自宅で起きた…

 ペトラ・クビトバ(チェコ)は自宅で不法侵入者にナイフで切り付けられて利き腕の手をケガしたあと、何が何でも必ずふたたびテニスをプレーしてみせる、と堅く決意している。

 2度に渡ってウィンブルドンを制したクビトバは、プロステヨフの自宅で起きた襲撃によるケガで手術した3日後の金曜に退院を許された。

 左手と前腕をぐるぐるまきの包帯で覆い、クビトバはこの種のケガを専門とするクリニックで手術を担当した外科医に回復の状態は良好そうで合併症などの問題もない、と説明されたと言った。

「日に日に気分はよくなっているわ」と、彼女はプラハでレポーターに話した。「昨日の朝に医師の診察を受けている間、左手の指を動かすことができたの。それは望める限り最高のクリスマスプレゼントだったと思う」。

 クビトバはまた受け取ったサポートのメッセージについて、ほかの選手たち、ファン、家族、チーム、医師にお礼を述べている。

「ここまでの人生で、こうも多くの応援メッセージをもらったことはなかったわ」と彼女は言った。「心から感謝している」。

 マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)は、彼女に『スピーディーな回復』を願った者のひとりだった。「彼女がふたたびコートに戻ってくる日が待ち遠しいわ」というコメントを、テニスの偉人はツイッターに流した。

 クビトバは左手の腱、5本の指、そして2本の神経を損傷した。医師はふたたびテニスをプレーできるようになるには約6ヵ月を要するだろう、と推定している。クビトバは遅かれ早かれ帰ってくる、と誓った。

「3ヵ月、6ヵ月、1年、どれほど時間がかかろうと構わない。でもいつの日かテニスに戻ってきたいということ、それを実現するためすべてをやる、ということは確かよ。私は一瞬たりとも、テニスツアーへの復帰について疑念を抱いたことはないの」とクビトバは言った。

 クビトバは2011年と2014年にウィンブルドンで優勝し、2011年にはキャリア最高ランキングの2位に至ったが、2016年には11位に終わっていた。(C)AP