11月30日、世界一周ヴァンデ・グローブで事故が起こりました。〈PRB〉のケビン・エスコフィエ(仏・40歳)が遭難信号を発信。現在、彼を救助するため、遭難信号の位置に近いスキッパーらが向かっています。(BHM編集部)

ケープタウン沖で事故に遭ったKevin Escoffier(ケビン・エスコフィエ)。現在、選手による救助活動が続いています

 総合3位を走っていた〈PRB〉は南アフリカ大陸・喜望峰の南西840マイルを走行していた際、何らかのトラブルがあり艇体を破損、船内に大量の海水が浸入。ケビン・エスコフィエは、ライフラフト(救命いかだ)に乗って艇から脱出したようです。

 最も近くを走っていたジャン・ル・カム〈Yes We Cam!〉もレースを中断して救助へ。レース委員会の指示で遭難場所へ到着し、ケビン・エスコフィエを視認し無線連絡を取りましたが、現場は風速20〜25ノット、波高は5メートルで救助はむずかしく、現在ライフラフトを見失っている、とのこと。

 ケビン・エスコフィエ選手の無事を祈ります。

〈PRB〉は2010年Verder – VPLP製の一世代前のIMOCAです。ヴィンセント・リオウ(2004-05年大会の優勝選手)により2012年、2016年のヴァンデ・グローブに出場しました。前大会はノンフォイルで挑み、今回はフォイルを追加改造して挑戦しています
11/30、PRBの事故を知らせるヴァンデ・グローブ・ニュース