ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは今季も苦しんでいる。ここまでプレミアリーグで10試合を戦い、4勝1分5敗。勝ち点は…
ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは今季も苦しんでいる。ここまでプレミアリーグで10試合を戦い、4勝1分5敗。勝ち点は13で14位に沈んでおり、プレミア開幕以来最低の数字だ。
29日(日)に行われたホームのウルブス戦で1-2の敗北を喫したチームに『Sky Sports』のNick Wright氏も言及。チームが抱える問題を包み隠さず指摘した。
アルテタの下で最高のパフォーマンスを見せたのは、6強のライバルとの試合であり、その試合では腰を据えてカウンターアタックを仕掛けてきたが、深い位置にいる相手を打ち破ることになると、想像力の欠如は驚くべきものである。
■チームのゴール数
今シーズンのプレミアリーグでは、フラム(9点)、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(7点)、バーンリー(4点)、シェフィールド・ユナイテッド(4点)の下位4チームだけが、アーセナル(10点)よりも少ないゴール数を記録している。さらに、ガナーズはシュート数も少なく、95本でリーグの20チーム中16位となっている。
■中央を崩せず
その問題はウルブズ戦でも顕著だった。アーセナルは中央を破る術を見つけることができず、繰り返し、サイドにボールを流していた。この試合で、流れの中から31本のクロスを試みているが、これは今シーズンのどの試合のどのチームよりも3番目に多い。そしてこの本数のクロスを供給しても、繋がったのはわずか3本であり、脅威とは言えなかった。
アルテタにとっての疑問は、彼のチームに欠けている創造性をどの選手が補うかということだ。今夏に大金を投じて獲得したトーマス・パーティはプレイメーカーではない。一方、メスト・エジルは、プレミアリーグのメンバーから除外されているため、選択肢にすら入っていない。となると、選手を獲得するか、プレイメーカーの若手に託すしかなくなる。
■少ないシュート数とドリブル数
チャンスも多く作れていない状況はシュート数に顕著に出ている。アーセナルはプレミアリーグの直近4試合で枠内シュートはわずか8本。平均すると、45分に1本しか枠内にシュートを飛ばせていないことになる。
さらに、相手のゴールに向かって1対1を仕掛けることはほとんどない。ウルブス戦で、アーセナルが試合全体でドリブルを成功させたのはわずか2本だけだった。今シーズン、ここまでガナーズより少ないのは5チームだけだ。
ドリブルはリスクが高く、もちろんポゼッションを失う可能性もあるが、安全にプレーしていることでアーセナルはどこにも行けなくなっている。彼らはにはひらめきが必要なのだ。
■オーバメヤンの孤立
創造性の欠如は、1つのチャンスをものにできるストライカーがいる場合は、それほど問題ではない。しかし、ピエール=エメリク・オーバメヤンは、8月にアーセナルをFAカップの栄光に導いたパフォーマンスには、ほど遠いように見える。
昨シーズン22ゴールを記録した31歳FWは、今シーズン10試合に出場したが、流れの中からのゴールは1度のみ。さらに、そのゴールは開幕戦である9月のフラム戦まで遡る。それ以来、彼の唯一のリーグ戦でのゴールはマンチェスター・ユナイテッド戦でのPKからのゴールのみだ。
そこで、アルテタは同選手のポジションを変更。0-3で敗れたアストン・ヴィラ戦以降オーバメヤンを左サイドで起用していない。リーズ・ユナイテッド戦からセンターで起用し、代わりにアレクサンドル・ラカゼットをベンチに。これで問題を解決しようとしているが、リーズ戦、ウルブズ戦では大きな変化はなく、何も変化はないとまで言える。
ウルブス戦で、アーセナルは後半に70%ほどのポゼッションを維持していたが、オーバメヤンは23回しかボールに触れられていない。同一戦でも、84分にベジェリンからのクロスにヘディングで合わせるも、ネットを揺らせなかった。昨シーズン、チームを大いに助けたガボン代表FWは自身も失っている。
■守備面での疑問
ウルブズ戦は、アーセナルの課題がピッチの片隅にとどまらないことを思い知らされた試合だった。今シーズン初めには守備力向上は数字にも表れていた。実際、7試合終了時にプレミアで最高の守備力を誇っていた。
怪我人が出ていることも理由の一つに挙げられるが、根本的な問題の方が大きいだろう。相手に奪われた後は、ほとんど後手に回っている。特にサイドバックが高い位置を取った後のDFは散々だ。ウルブス戦ではそれが顕著に出た。この試合も右にベジェリン、左にキーラン・ティアニーを起用したが、ウルブスの右アダマ・トラオレ、左ペドロ・ネトをほとんど止められることができず。ベジェリンに至っては全てで後手に回っていた。
アルテタには、これらのギャップを埋めることに加え、同時に攻撃もより強力なものにする方法を見つけることが求められている。それは、まだ指導者としてのキャリアが浅い若き監督にとっては、難易度の高い注文である。次節、ノースロンドンのライバルであるトッテナム戦に向けて、監督アルテタは与えられた時間を有意義に使わなければならない。