サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionロバートソンがルックアップした瞬間、ジョッタはどう動いたか …

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
ロバートソンがルックアップした瞬間、ジョッタはどう動いたか

 今夏リバプールに加入したディオゴ・ジョッタが躍動している。リーグ戦でここまで8試合出場5得点、チャンピオンズリーグでは4試合出場4得点と大暴れだ。

 攻撃オプション、不動の3トップのバックアッパーとして南野拓実のライバルとされてきたが、序列は完全にジョッタが上であることは直近の起用からも明らかである。

 ジョッタは2014年にポルトガルのパソス・デ・フェレイラでプロデビューすると16年にアトレティコ・マドリードに引き抜かれ、ポルトやウルヴァーハンプトンへローンでの武者修行へ。2018-19シーズンにウルブズが完全移籍で獲得し、攻撃陣の主軸として活躍したことで今夏のリバプール移籍へとつながった。

 前線ならどこでもこなすマルチなタレントで、足元のテクニックに加え、動きの質も高い。味方を生かすこともできれば、生かされることにも長けるというのは、ゴール数とアシスト数が共に高いことからも証明されている。



ロバートソンがクロスを入れられる状況。2列目にいたジョッタはどこへ動いたか

 第9節レスター戦でも、その動きの質の高さを見せた。前半41分、アンドリュー・ロバートソンが左サイドでDFをかわして顔を上げた瞬間、中央のジョッタはどう動いただろうか?

Answer
2列目からフリーの状態でペナルティーエリアに進入

 右サイドのカーティス・ジョーンズからロバートソンへサイドチェンジのパスが通り、レスターの守備陣形は左にスライドした。ラインを揃えながら前線に張った3人をそれぞれが捕まえていたが、2列目のジョッタは中間ポジションで常に浮いていた。まずこのポジショニングがポイントだった。



ジョッタはFWふたりの間を抜け出しゴール前へ。ヘディングシュートでゴールを奪った

 ロバートソンがロングフィードをコントロールし、飛び込んできたDFを交わしてルックアップ。その瞬間にジョッタは動き出した。

 この時、中央のレスターDFジョニー・エバンスはサディオ・マネの、クリスティアン・フクスはロベルト・フィルミーノのマークについて、ナンパリ・メンディの裏にいたジョッタはフリーだった。

 ジョッタはそのスキを突くように2列目から飛び出し、ペナルティーエリア中央へ加速した。それを見たロバートソンはすかさずクロスを供給。フクスはジョッタの姿を捉えてすぐにフィルミーノのマークを捨てて中に絞ったが、すでにジョッタに内側を取られていた。

 ロバートソンのクロスは、トップスピードで入ってくるジョッタの頭にピンポイントで合い、ジョッタはファーに流すシュートでフィニッシュ。

 ジョッタのこのゴールはホームでの4試合連続ゴールとなり、リバプールのクラブ史上初の記録となった。この試合では欠場したモハメド・サラーの穴を埋めた。今後はオプションやバックアッパーとしてだけでなく、不動の3トップのポジションを脅かす存在にもなりそうだ。