五輪メダリストが全勝ホープを撃破 英ロンドンで現地時間28日、ボクシングのヘビー級注目マッチが行われ、ロンドン五輪スーパーヘビー級銀メダリストのジョセフ・ジョイス(英国)が23歳のホープ、ダニエル・デュボア(同)に10回KO勝ち。ジャブだけ…

五輪メダリストが全勝ホープを撃破

 英ロンドンで現地時間28日、ボクシングのヘビー級注目マッチが行われ、ロンドン五輪スーパーヘビー級銀メダリストのジョセフ・ジョイス(英国)が23歳のホープ、ダニエル・デュボア(同)に10回KO勝ち。ジャブだけで相手の視界を奪って最後は戦意喪失、じわじわと恐怖が湧いてくる実際のKOシーンを英メディアが公開している。

 決着は意外な形でやってきた。ヘビー級の注目対決、最後はジャブ一発だった。10回、リング中央で両者が交錯、すると次の瞬間、デュボアがジョイスから距離を取り自ら膝をついた。そしてそのまま立ち上がることができず、10カウントに到達。一体何が起きたのか。

 交錯した瞬間、ジョイスの鋭いリードブローがデュボアの顔面を捉えていた。これまでのラウンドでもジョイスはジャブを当て続けていた。被弾したデュボアの左目は腫れ上がり、完全に視界がふさがるような状態となっていた。蓄積したダメージも相まって戦意喪失したような格好となった。

 実際のKOシーンを英放送局「BTスポーツ」ボクシング版公式ツイッターが「ダニエル・デュボアが膝をつき、立ち上がれず。ジョー・ジョイスは地球で最もタフな男のひとりだ。なんて勝利!」と記して投稿すると、英ファンからは多数の反響が集まっている。

反響続々「イノウエ“モンスター”は、グラブで目を守り戦い抜いたぞ」

「ジョイスが素晴らしい試合をした」
「ジョイスがデュボアの左目を刺すようなジャブでとらえ続けた精確さ! なんてパフォーマンスだ」
「ジョイスがデュボアの左目にジャブし続けた精確性には感銘を受けた」

 などとジョイスへの称賛の一方で「彼は立ち上がれたけど、立ち上がりたくなかったんだろ」「デュボアが膝をついたことに落胆」「諦めた」「イノウエ“モンスター”はスーパートロフィーを獲得するために、グラブで目を守り戦い抜いたぞ」などとデュボアへの厳しい声も上がっていた。

 次世代のチャンプ候補と目されていたデュボアを破ったジョイスはこれで12戦全勝(11KO)。老獪な35歳のテクニシャンがホープの前に立ちはだかった。(THE ANSWER編集部)