フィギュアスケーター女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

今月21日に公開された動画では、「フィギュアスケーターの年間スケジュール・シーズン編」として、シーズン中の選手のスケジュール、さらには海外遠征でのエピソードについて紹介している。

・今すぐ読みたい→
中野友加里が羽生結弦を徹底解剖!「彼は毎日考えながら生きている選手」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/yukarinakano-talks-about-yuzuruhanyu/

選手によって調整の仕方は様々


冒頭、一般的な選手の年間スケジュールについて、ボードを用いて説明する中野さん。

「4月から8月にかけてはオフシーズン。そしてシーズンインする9月には全日本選手権の第1次予選が始まり、トップ選手は10月〜11月にかけてGPシリーズに参戦します。そしてGPシリーズでトップ6になると、12月にはGPファイナルが行われます。そのGPファイナルが終わると、あっという間に全日本選手権になります。ここで皆さん大体一度ピークを持ってきますね。
全日本が終わると、四大陸選手権に出場する選手は少し休息を挟んで大会に臨み、最後の世界選手権にまたピークを持っていく。オリンピックイヤーは、これらの大会に加えてオリンピックがあるというのが一般的な流れかなと思います。」

9月から翌3月へ、およそ7ヶ月間に渡るシーズンだが、その中で、選手によって調整の仕方は様々だという。

「先に述べた主要大会以外に、9月から3月のシーズンにかけて、B級大会と呼ばれる、ISU(国際スケート連盟)のポイントに入るものの大きな大会ではない国際大会に出場する選手もいます。
そこで試合勘、試合の数をこなし、試合を練習にしていくことが多いです。
年間の出場試合数は、少ない選手で5〜6試合、多い選手で7〜8試合、中には10試合くらい出る選手もいます。
私が1番多かった年はなんと、11試合でしたね。17歳のシーズンでしたが、主要大会に加えて、インターハイ、国体と地方大会にいくつか出場しました。毎週試合に出場しているのではないかというくらいでしたね。高校生で体力があったからこそやれたのかなと思います。」

全日本選手権は、1番ピークを持ってこなければいけない大会

そんな怒涛のスケジュールの中でも、特に中野さんが大きな大会だったと感じるのが、12月に行われる全日本選手権だという。

「全日本選手権は、1番ピークを持ってこなければいけない大会だと思っています。今は、世界選手権に出場するためには(全日本で)トップ3に入らなければ切符が得られないというルールです。なので、なんとしてでも全日本はと思って臨む選手が多いと思います。全日本選手権って本当に異様な雰囲気で、凄く疲れるんですよね。私も、いつも全日本選手権が終わったあと1週間くらいくたばっていました。もちろん氷に乗って練習していましたが、フラフラしていて・・・。半日くらい寝ていたんじゃないかというほど、労力を使う大会でした。
なので、全日本にまずは一つのピークを持っていくために、オフシーズンにトレーニングを積み、GPシリーズ連戦を重ねて一旦の区切りとなるのが全日本選手権といった感じになるのかなと思います。」

リンク中に○○のにおいが充満していて・・・

さらに、シーズン中は日本国内に止まらず、海外での試合を数多くこなすこととなるが、海外ならではのエピソードについても語った。

「各大会、色々な国に行くので、やはりそれぞれで現地のものって食べてみたいんですよね。試合が終わったら、あれを食べようかなと考えながら滑っていたこともありました。
中でも1番思い出に残っているのが、スケートカナダですね。日本と違って、私が現役だった頃は、会場内での飲食が許されていたんです。その中でにおいで印象に残っているのが、キャラメルポップコーンと、メイプルシロップのにおいです。リンク中ににおいが充満していて、その中で大会をやったんですよね・・・。
私も終わったら食べようと思って滑っていたので、カナダで若干太って帰りました(笑)」

次回動画では、「フィギュアスケーターの年間スケジュール・オフシーズン編」を紹介する予定だ。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

・今すぐ読みたい→
中野友加里が羽生結弦を徹底解剖!「彼は毎日考えながら生きている選手」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/yukarinakano-talks-about-yuzuruhanyu/