来年3月に開催される「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC」に出場する日本代表「侍ジャパン」の追加メンバーとして招集された青木宣親外野手(アストロズ)が21日、都内で取材に応じ、リーダーとしての自覚をにじませた。■最年長で…

来年3月に開催される「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC」に出場する日本代表「侍ジャパン」の追加メンバーとして招集された青木宣親外野手(アストロズ)が21日、都内で取材に応じ、リーダーとしての自覚をにじませた。

■最年長でリーダーとして期待、新天地でのキャンプより日の丸選択「気持ちが勝った」

 来年3月に開催される「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC」に出場する日本代表「侍ジャパン」の追加メンバーとして招集された青木宣親外野手(アストロズ)が21日、都内で取材に応じ、リーダーとしての自覚をにじませた。

 ヤクルト時代、WBCは第1回大会(06年)、第2回大会(09年)に出場し、連覇に大きく貢献。2大会ぶりの出場となる青木は、20日に発表された一部メンバーの中に入れば、19人中で最年長となる。

「連覇を達成した時のイチロー選手(マーリンズ)のような役割を求められているのではないか?」と聞かれると、青木は「イチローさんと言われると『ウッ』となりますけどね」と笑顔。偉大な先輩と比較される重圧を表現し、報道陣を笑わせた後に「今のところ最年長。そういった立ち位置に近い存在だと思うけど、そのへんも含めて経験を(チームに)伝えられたら」と自覚をにじませた。

 来季からアストロズでのプレーが決まり、新天地でアピールが必要な時期にチームを離れることになるが、マイナスになるという考えは「全然ないですね」と言う。アストロズ側が出場をOKしたことで、「出たい」という気持ちは完全に固まった。青木は「メジャー6年目で5球団目。移籍することに自分も慣れているし、メジャーでは相手(チーム)も(新たな選手が)来ることに慣れている。そんなに時間は必要ない。不安なくやれると自分は思っている。(キャンプに)いるに越したことはないけど、日本代表に入るほうが気持ちが勝った」と日の丸への強い思いを明かした。

■ドミニカには「負けねーぞ」、「大谷とプレーできるのもすごく楽しみ」

 WBCの話は今季所属したマリナーズで出ることもあったという。前回覇者のドミニカ共和国のロビンソン・カノ、ネルソン・クルーズという主砲コンビには、すでに“勝利宣言”している。「彼らも(WBCに)出ると言っていて、実際に戦うかもしれない。『負けねーぞ』とは言っておきましたけど」と笑みを浮かべた。

 今回、侍ジャパンでチームメートになるのは、一緒にプレーしたことがない選手ばかり。2年連続トリプルスリーを達成したヤクルトの後輩、山田哲人とも1年間しか重なっていない。「実際のプレーを見たことがない選手ばかりだけど、そういう選手とのプレーは嬉しく思う」と言う。

 特に、投打での活躍が期待される今季のパ・リーグMVP、大谷翔平(日本ハム)については「すごいことをやっている」と絶賛。「過去に前例がないような選手が出てきた。その大谷とプレーできるのもすごく楽しみ」として「(メジャーでの経験などについても)惜しみなく話すつもり。アメリカで5年やって、代表での経験もある。自分が代表で先輩に教えられたようなことを後輩に伝えられたら。少しでも日本の力になれるようにしたい」と力を込めた。

「何とかみんなと力を合わせて世界一を穫れるように頑張りたい。ほとんどの国のメンバーが(メジャーの)オールスター級。そういうメンバーの中で、日本が勝ち上がれるように。力を合わせれば必ず勝てる」

 青木は日頃から対戦しているメジャーリーガーの情報なども、チームに伝えていくつもりだという。2大会ぶりに侍ジャパンに加わるメジャーリーガーは、心強い存在となりそうだ。