将来的にバスク代表の公式戦参加が認められることになるかもしれない。 スペインとフランスにまたがるバスク地方では以前からス…

将来的にバスク代表の公式戦参加が認められることになるかもしれない。

スペインとフランスにまたがるバスク地方では以前からスペインからの独立を求める運動が続いており、フットボール界においても、1988年に設立されたバスクサッカー連盟の下でバスク代表として活動している。

国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)への加盟が認められていないため、公式戦に参加することはできないが、今月のインターナショナルマッチウィークにはコスタリカ代表と非公式のトレーニングマッチを行い、2-1で勝利を収めている。

そのバスク代表は2018年12月にFIFAとUEFA加盟を目指していたが、スペインサッカー連盟(RFEF)が強硬に拒否したことで、このタイミングでの加盟は実現しなかった。

しかし、バスクサッカー連盟のルイス・マリ・エルストンド会長は中長期的に公式戦への参加が認められる可能性があると考えている。スペイン『マルカ』が伝えている。

エルストンド会長は先日にバスクのスポーツチームの国際大会への参加に向け、スペイン中央政府とバスク政府の間で予備的な合意があったとの注目の発言を行っていた。

しかし、今回のインタビューでは「自分の表現が悪かった」とその発言を訂正。ただ、「中長期的には別のチームとして受け入れられる可能性がある」と、バスク代表の公式戦出場に向けて楽観的な態度を示している。

また、FIFAとUEFA加盟に向けて最大の障壁となるRFEFのネガティブな反応に関しても、両政府による交渉が進んでいることを理由に、「正式なステータスにどれだけ近づいているかはわからない。だが、我々は近づいている」と同じく楽観的な姿勢を貫いている。

なお、ドイツ『transfermarkt』が伝えるところによれば、現時点でバスク代表のUEFA加盟が認められた場合、代表招集資格がある選手の市場価値はUEFA内で17位にランクインすることになり、スイス代表(現17位)やウェールズ代表(18位)よりも上に入るという。

さらに、現在スペイン代表で活躍するFWミケル・オヤルサバルやMFアンデル・エレーラが加わった場合、代表チームとしての市場価値はさらに上がるという。

ちなみに『transfermarkt』が現時点で選出したバスク代表のスタメン候補は以下の通り。

GK

ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)

DF

セサル・アスピリクエタ(チェルシー/イングランド)

ジェライ・アルバレス(アスレティック・ビルバオ)

イニゴ・マルティネス(アスレティック・ビルバオ)

ユーリ・ベルチチェ(アスレティック・ビルバオ)

MF

アンデル・エレーラ(パリ・サンジェルマン/フランス)

イゴール・スベルディア(レアル・ソシエダ)

ミケル・メリノ(レアル・ソシエダ)

FW

イケル・ムニアイン(アスレティック・ビルバオ)

イニャキ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)

ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)