“常に最先端を行くのがバボラというメーカー”「すぐに強くなる方法があります。バ…

“常に最先端を行くのが
バボラというメーカー”

「すぐに強くなる方法があります。バボラを使えばいいんですよ」

冗談みたいな話だが、これは、ある強豪大学の監督が、他校の監督に実際に語った言葉である。<それくらいバボラのラケットは質が高い>、だから選手に使わせた方がいいというわけだ。もちろん、一概には言えないだろう。それでも、そう思わせるパフォーマンスが「バボラ」のラケットにあることは確かだ。

「やはりテニスメーカーの中でも最先端を常にいくのがバボラというメーカー。だからこそ、他のブランドがバボラのことをすごく意識していると感じる。こだわりを持っているブランドですし、信頼性が高い。クオリティは間違いないというのがバボラなんです」
そう語るのは、男子ダブルス、ミックスダブルスと合わせて5度、全日本選手権を制している佐藤博康プロだ。



男子ダブルス、ミックスダブルスと合わせて6度の優勝を収めている佐藤プロ(写真は2008年大会、写真右)


右肩故障で選手生命の危機に遭遇
そこでピュアドライブを使ってみると…

初代ピュアドライブから、最新のピュアドライブ2021まで使用しているという佐藤プロが、初めてピュアドライブを使ってみたのは「2000年ごろ」だったという。

「バボラとの付き合いは、学生の頃に使ってみたシンセティック・ストリングですね。そのころは、他社製のラケットを使用していました。その後、スペインを拠点に活動していたのですが、やっぱり若いのもあって、勝ちたいから打球スピードを求めて、(他社の)ポリに切り替えたんです。そうしたら、右肩を故障してしまった。フィーリング自体は悪くなかったのですが、変に力を入れて打ってしまったのが原因だと思います。それが尾を引いてしまって、シングルス参戦を諦めようかなと思うようになりました。確か1996年くらいですね。よし、と思って、ピュアドライブを使ってみました。そしたら、驚きましたね。『こんなに飛ぶんだ』というのと、飛びすぎるというわけではなく、コントロール性も良かった。それでいて、ガチガチでなく、柔らかいフィーリングで、芯があるような打球感も気に入りました。ある程度の硬さ、飛びというのがうまくマッチしているというのか。正直にいうと、ずっとボックス形状のフレームで育ってきたから、しなりを感じるラケットが好きでした。だから、丸いラウンド形状のフレームには最初違和感を覚えましたが、慣れるまでにそんなに時間がかかりませんでした」


「ピュアドライブを使用し始めたのは2000年くらい。そしたら、驚きましたね」と語る佐藤プロ


シングルスは引退しよう、そんなタイミングで使い始めた「ピュアドライブ」が、スローダウンしてきていた競技人生を急激に好転させる。

全日本選手権をはじめ、ダブルスでの好成績を収めたことはもちろん、一度諦めたシングルスにも復帰していくつものアップセット(番狂わせ)を起こすのだ。<佐藤のボールが変わった>――それは対戦相手の誰しもが感じていた。契約もあるため、プロ選手たちはそうは簡単にラケットを変更することはできない。声高には言わないものの、ピュアドライブに変更した佐藤プロをうらやましがるプロもいたという。


--{8代目ピュアドライブ 佐藤プロの評価は?!}--
8代目ピュアドライブ
佐藤プロの評価は?!

歴代7作をずっと使用し続けて、2020年9月24日、発売となった「ピュアドライブ2021」に切り替える。
今作は<ピュアドライブらしさをより洗練させた>もの。カーボン・レイヤーの編み方、組み方を一から考え直し、ニューテクノロジー「HTR*システム(*=ハイ・トルション・リジディティ)」を採用。面内剛性を高くし、インパクト時のネジれを可能なかぎり、抑えることで面安定性を高め、更なる爆発力を生むように調整された。面内剛性を高めたことで生じるフィーリング、振動のデメリットは、振動吸収の世界的権威SMAC社の「SWXピュアフィール」を採用した「SMACラップ」テクノロジーによって最適化をしている。もちろん、ピュアドライブらしさを演出する「FSIパワー」は、今回も搭載されている。バボラ社による試打レポートでは「ホールド感と飛び」に関する評価が高かったということになっているが、佐藤プロは「ピュアドライブ2021」を、どのように捉えているか?



<らしさをより洗練させた>のがピュアドライブ2021の特徴


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「前作から比べると、よりしっかりした印象はありますね。飛びとかは(前作と)同じくらいだなと思います。ただ、パワーが増した感じがします。ボールをツブして打ちやすいから、しっかりスピンもかかる。スライス系も、よく伸びてくれますね。今、パワーが増した感じがある、と言いましたが、スピンとのミックス具合が、良くなったと思います。ネットを超えても球威が衰えないということですね」というのが、佐藤プロの新ピュアドライブ評だ。





しっかり進化を果たした最新作
「初心者の方でも
使ってほしいラケットです」

それでは<どんなプレーヤーに向いているのか? 使ってほしいのか?>
「人を選ばないと思います。誰でも使うことができる。ピュアドライブ・シリーズは、懐の深さが特徴ですが、今回もプロから初心者まで、使って楽しめると思います。ただ、初心者の方は、スイングが不安定な方が多いので、テンションを落とすなどの調整をしてみてほしいですね。よく新作が出た時に、<旧作の方が良かった>という人がいますが、僕は、それはよくないと思っています。というのも、せっかく進化していっているのに、それについていけず、取り残されてしまうからです。新しいものを使ったら、誰でも違和感は感じるものですが、僕の場合は、慣れる過程が楽しい。ストリング交換、テンションの調整など、どのようにすれば、このラケットにマッチするのかというのを楽しんでもらえるといいなと思います」

佐藤プロ曰く“前作より、しっかりして、パワーもアップ。スピンとパワーのミックスがより進化した”というピュアドライブ2021、進化したモンスターラケットをぜひ、味わってみてほしい。







--{テニスクラシック編集部(川)が感じた「8代目の魅力」}--
BabolaT
テニスクラシック編集部(川)
ピュアドライブ2021インプレッション


強く打たずとも伸びる球にオドロキ!!
軽く打ったほうがイイ?

まずフレーム自体がすごくしっかりしていて、打球感を手で感じられるのは好印象。打球感が柔らかいという先入観があるが、確かに柔らかさがあるのだが、このフレームだからこそ、ボールの食い付きもあり、気持ちの良い打ち味になるのだと思う。これがバボラ、ピュアドライブの良さだと私は思っている。

ストロークでは、スライス、フラット、スピンといろんな球種を試したが、フラット系のボールのノビがすごい。だからこそ、スピンをグリグリかける人にはある意味魅力的かも(というのは、自分がスピンをかなりかけるタイプなので)。逆に高い軌道がいい人は、このラケットの良さを生かせないのかなと思う。フラットドライブのように、スピードを保ちつつ適度なスピンがある方がベターだろう。





とはいえ、スピンがかからないラケットではないので心配無用。スピードのあるボールで組み立てながら、スピンを増やした緩いボールを使うとラケットの良さがはっきりわかると思う。

気になる飛びだが、思い切り打つよりも体の力を抜いて楽に打った方が、ボールの飛びは良く感じた。これはラケット云々ではないが、飛ばそうと思えば体に力が入り、その分だけボールコントロールも暴れてしまう。だが、ピュアドライブに関してはその差が大きいかなという印象。さらに軽く打った時のほうが、ボール初速が出ている感じがある。正直、これだけ軽く打って、スピードが出るのであれば、「思い切り打たなくていいや」と思えてしまう。一方で、思い切り打ちたい欲もあるのだが…。

ボレーでは面安定性が高く、フェイスも100平方インチで安心感がある。自分から攻撃していくネットプレーは楽だが、このラケットなら相手の速いボールでもしっかりブロックしてはじき返すことができる。常に攻撃できればいいがそうでない時でも助けてくれるラケットだと思う。


スペック:ピュアドライブ300g

価格:32,000円+税
フェイスサイズ:100平方インチ
ウエイト:300g(+-7g)
フレックス:RA72(+-3)
フレーム厚:23.0-26.0㎜
ストリングパターン:メイン16本×クロス19本
推奨テンション:50-59ポンド
グリップサイズ:1、2、3、4
グリップ:シンテックプロ(ブラック)

300g以外のスペックは2021年発売予定

佐藤博康プロ
1972年10月21日生まれ。身長175㎝、体重69g、右利き(バックは片手打ち)。浦和学院高校→亜細亜大学卒業。
全日本選手権では1994、2004年に男子ダブルス優勝(94年大会は学生在学中)。1999、2005、2008年にミックスダブルス優勝。
現在は、コーチ業を務めながら現役選手として活躍を続けている。

取材協力 バボラVSジャパン

バボラ公式サイト:babolat.com/jp/