ディナモ・キエフは今週火曜日(日本時間25日5時)にチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節でFCバルセロナを迎える…
ディナモ・キエフは今週火曜日(日本時間25日5時)にチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節でFCバルセロナを迎えるが、今月4日にカンプノウで行われた時とは大きく異なる展開になりそうだ。
前回対戦時、ウクライナの雄は、チーム内で発生した新型コロナウイルス感染の影響によって、ゴールキーパーのヘオリー・ブスチャンとデニス・ボイコ、ディフェンダーのビタリー・マイコレンコとアレクサンドル・カラバエフ、中盤のデニス・ハルマシュ、ミコラ・シャパレンコ、トゥドル・バルツァ、ストライカーのゲオルギー・ツィタイシュヴィーリの9人が欠場して遠征した。
加えて、彼らは長期離脱者のオレクサンドル・ティムチク、ウラジミール・コステヴィッチ、ミキタ・ブルダも欠いており、監督ミルチェア・ルチェスクはUEFAの規定最少人数の13人のA登録選手だけでカンプノウを訪れた。
75歳の老将は、デニス・イグナテンコ、GKにヴァレンティン・モーガンとルスラン・ネシェレットの3人のユース選手をチームに加え、なかでも、先発に抜擢された18歳のGKネシェレットは、2失点したものの、計12本のショットストップを披露してバルサの前に立ちはだかった。バルサは怪我から復帰したテア・シュテーゲンが好守を見せていなければ2-1という結果は危ういものになっていただろう。
24日に再び相まみえるディナモは、バルサが辛勝したチームとは異なるメンバーとなる。ルチェスクは、コロナで欠場した9人の選手を自由に使うことができる。
21日の行われたウクラウナ・プレミアリーグ第10節でインフレツィ・ペトロヴェと対戦したディナモは、バルサ戦を欠場したハルマシュとシャパレンコの得点で2-0の勝利を飾り、首位の座をガッチリとキープ。ベンチにはツィタイシュヴィーリやGKボイコも戻ってきている。
ただ、その一方で4人の選手が新たに離脱しているのも事実だ。オレクサンドル・アンドリイェフスキー、アルテム・シャバノフ、ビクトル・ツィガンコフ、セルゲイ・シドルチュクの4人の国際選手が今月のウクライナ代表のトレーニングキャンプ中にコロナウイルスに感染した。カンプノウでは最初の3人がスターティングラインアップに入っていた。ツィガンコフはバルサから得点した選手でもある。さらに、ナザリー・ルシュンは鎖骨の骨折で手術を受けたばかり。ここに、3人の長期負傷者を加えると、ディナモは7人の欠場者を出してバルサとの再戦に臨むことになる。
■無観客
ディナモは先月までは観客を部分的に動員して試合を開催していた。10月21日のCL開幕節ユヴェントス戦は、7万人を超えるキャパシティに対して1万4580人を動員した。その1週間前に行われたスペインとのネーションズリーグの試合でも1万5000人の観客が詰めかけ、ウクライナの1-0の勝利を後押しした。しかし、陽性者数の増加によって、当局は11月からスタジアムを閉鎖することを決定した。
このように、バルサは前回対戦時とは、異なるディナモ・キエフと対戦することになる。ことごとく決定機をものにできなかったロナルド・クーマンのチームは、多くの主力が戻って来たミルチェア・ルチェスクのチームを倒せば、自力でのノックアウトステージ進出が決まる。