21日、男子テニス世界56位の西岡良仁(日本/ミキハウス)がオンラインテ…
21日、男子テニス世界56位の西岡良仁(日本/ミキハウス)がオンラインテニス教室「N論」を開催。第5回は参加者を約20名に絞っての座談会で、西岡が学生たちにアドバイスとエールを送った。【関連記事】西岡良仁が語るキャリアの考え方。「自分で考え抜くこと」「第三者の目線で見ること」の大切さ
「N論」とは、1人でも多くの若者が夢に向かって飛び出していくために、西岡を中心として多くの人がつながって自由に語り合い、学生たちが切磋琢磨していく場。西岡が一方的に話しかけて伝えるのではなく、参加者と語り合う双方向のコミュニケーションが一つの特長だ。
過去の4回では「プロになるとはどんなことか?」、「キャリアの考え方」、「メンタル」、「調整法」についてそれぞれ話し合ってきた。そして第5回は特別企画。「N論」はどんどん規模を広げ現在は1回あたり100~150人が参加しているが、今回は人数を絞って20名程度に。いつも以上に熱量高く学生たちが西岡へ質問をぶつけた。
技術的な質問や、メンタルについての質問もあったが、特に印象的だったのはキャリアの悩みについて。今回参加した中高生には、もしプロになる実力があればプロになりたいが、周りと比べても実力が足りない、あるいは他の道も考えたいという学生が多かった。
■決断するのは自分、絶対に自分が後悔しない選択をしてほしい
西岡はプロの世界について、テニスで食べていくためには試合に勝つ、そして注目されなければならず「厳しい」と話す。もちろん色々なことを犠牲にしなければならず、努力すれば勝てるという保証もない。
「プロテニス選手だけが道じゃないということは知っておいてほしい」としつつ、ただプロに挑戦できるのは今の若い時だけであり、「絶対に自分が後悔しない選択をしてほしい」、それが一番伝えたいことだと語った。
また、ジュニアの頃に現在世界4位のダニール・メドベージェフ(ロシア)に完勝したことがあったが、今メドベージェフはツアーレベルで大きな結果を残していることを例に出し、「現実を見ることも大事だけれど、みんなはまだまだ若く成長過程にあるので、やりたいことをやれる時に思いっきりやってほしい、もしそれで無理だと思えばスパッと諦めるのが正しいのかなと思う」とエールを送った。
■中途半端ならやらなくていい、やり切ってほしい
テニスに限らずどの分野でも成功を目指すなら「やり切るということを決めてやってほしい。中途半端になるならやらなくていい。ここまではやり切ると決めたところまではしっかりとやり切るのが大事」で、やり切ると決めたらその決断が正しいかどうかに惑わされることをしてほしくないと西岡は語る。
上手くいっている時は、気持ちもついてきてやり切るための努力を続けることができる。ただもちろん上手くいかないことが続くタイミングもある。その時に努力を継続するオススメの方法として、成功するためにポジティブな意味で一度テニスから離れてみるといいという。「休むこともトレーニング」であり、気持ちをリセットするために休む勇気も大事だからだ。
またやり切った末に、プロを諦めるにしてもぜひテニスは続けてほしいという。テニスは一人ではできないスポーツなので良いコミュニティになるし、ストレスの解消にもなるからだと笑顔で語った。
「N論」は単なるオンラインイベントではなくコミュニティであり、今後も定期的に開催予定だ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「N論」での西岡良仁
(写真提供:N論事務局)