ラファエル・ナダル(スペイン)は、2017年シーズン開始に先立ち、元トップ選手で同じスペイン人のカルロス・モヤを自分のチームにコーチとして迎え入れた。 14度にわたりグランドスラムで優勝を遂げているナダルは、声明文の中で、モヤは現コーチ…

 ラファエル・ナダル(スペイン)は、2017年シーズン開始に先立ち、元トップ選手で同じスペイン人のカルロス・モヤを自分のチームにコーチとして迎え入れた。

 14度にわたりグランドスラムで優勝を遂げているナダルは、声明文の中で、モヤは現コーチング・スタッフであるトニー・ナダル、フランシス・ロイグとともに働くことになる、と説明した。

 「友人であるだけでなく、僕のキャリアの中で非常に重要な人物であるカルロスをコーチング・スタッフとして迎えるいうのは、特別なことだ」とナダル。「彼は練習、そして大会で、僕に付き添うことになる」。

 選手として1998年全仏オープンに優勝したモヤは、今月初めに、一年間指導してきたミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がキャリアでもっとも成功を収めたシーズンを送ったあと、ラオニッチのコーチの座から退いていた。

 ラオニッチは、ウィンブルドンで初めてのグランドスラム決勝に進出し、年末にはキャリア最高の世界3位のとなった。モヤは、2016年1月にラオニッチのコーチング・チームに加わっていた。

 「ラファを助けることができるというのは、僕にとって特別だ。トニー、フランシス、ほかのチームのみなといっしょに、同じ素晴らしいプロジェクトに向け進んでいけると確信している」とモヤは言った。

 「ラファは特別な選手であり、何より素晴らしい人間であり友人だ。僕は彼を心から信頼しており、彼が今後も重要なタイトルを獲得し続けることができるということに自信を持っている」

 ラファエルの叔父でありメインのコーチであるトニー・ナダルは、モヤはスペイン・マヨルカに開校した『ラファ・ナダル・アカデミー』に関するプロジェクトにも加わると言い添えた。

 「カルロスがラオニッチのコーチをやめたと知ったとき、私は、彼が我々のすべてのプロジェクトに加わることができると思い、彼に電話した」とトニーは明かす。「カルロスは常に、我々にとって特別な存在だった。我々は、今が彼をチームに迎え入れるのに相応しいときだとわかっているのだ」。(C)AP