カルガリー五輪金メダリストのベステミアノワ氏がトルソワを語る フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)は、9日まで行われたロシア杯第4戦で今季2勝目をマーク。フリーで4回転ジャンプを3度成功させるなど圧巻の滑りを見せている。稀…
カルガリー五輪金メダリストのベステミアノワ氏がトルソワを語る
フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)は、9日まで行われたロシア杯第4戦で今季2勝目をマーク。フリーで4回転ジャンプを3度成功させるなど圧巻の滑りを見せている。稀代の4回転ジャンパーについて、母国の五輪金メダリストは「教科書を書く必要があるくらい」と実力を絶賛しているようだ。ロシア紙「スポルトエクスプレス」が報じている。
トルソワは9日のフリーでサルコー、ルッツ、トゥーループと3種類の4回転ジャンプに成功。アリョーナ・コストルナヤに22.32ポイント差をつけ、今季2勝目を挙げた。「スポルトエクスプレス」は、1988年カルガリー五輪のアイスダンスで金メダルを獲得したナタリア・ベステミアノワ氏が、ロシア杯第4戦について語った内容を記事で掲載している。
同紙によると、ベステミアノワ氏は「誰に驚かされたか?」という質問に対して「もちろん、トルソワです」と回答。フリーの4回転ジャンプで4回中3回着氷したことについて「これらはそれぞれ異なった4回転ジャンプでした。これは実際にキャリアで最も良いうちのひとつと言える唯一無二の滑りでした」と絶賛している。
トルソワが4回転ジャンプの中ではサルコーに最も苦戦しているのではないか、とのインタビュアーの問いかけに対しては「あなたが何をもってそれを言っているのかが、全く分かりません。忘れてください」と強く反論。「サーシャのサルコーは見事です、お手本になるくらいだと言うことさえできます。それに関して教科書を書く必要があるくらいです」と語っている。
1つのプログラムで5度の4回転は「十分に現実的」
同紙によると、トルソワは1つのプログラムで5度の4回転ジャンプを跳ぶことを課題に置いているという。これについて、ベステミアノワ氏はフィジカル面を考慮しても「十分に現実的です」とし、続けてこう語っている。
「彼女にとっては――本当に現実的です。誰か他のスケーターにとっては現実的ではないと思いますが、サーシャならできるでしょう。彼女は唯一無二のスケーターです。彼女は自分自身に具体的な目標を設定し、それを達成するために計画的に練習します」
記事では国際スケート連盟(ISU)の公式大会ではまだ成功した女子選手がいない4回転ループについて、トルソワが既に練習で成功していることに注目。次戦のロステレコム杯で挑戦することが重要かどうかを問われたベステミアノワ氏は「トルソワが誰かに何かをできるということを証明する必要は全くありません。彼女にできるだけ早く4回転ループを跳ぶようにしつこく要求する必要もありません」と語った。(THE ANSWER編集部)