個人競技であるテニスのコーチは、簡単な仕事ではない。中でもテニス界の「悪…

個人競技であるテニスのコーチは、簡単な仕事ではない。中でもテニス界の「悪童」をコーチするとなれば、一筋縄でいくわけがない。だが不思議なことに、「コーチしてみたい選手は誰か」という質問に、彼は必ず名前が上がる。ウェブメディアEssentially Sportsが報じた。【動画】キリオスがビッグ4に素晴らしいショットを決める!

「悪童」と呼ばれることもあるニック・キリオス(オーストラリア)は、暴言や他選手に対する批判など、コート内外でいろいろと話題の多い選手だ。そして彼はコーチの必要性を認めておらず、現在彼にコーチはいない。

だがテニスレジェンドの一人、自己最高ランキング4位のジェームズ・ブレイク(アメリカ)は、ぜひキリオスをコーチしてみたいと語った。ブレイクの考えでは、コーチングは一方通行ではなく、ギブアンドテイクの関係だという。そして大切なことは、問題を特定し、ふさわしい解決法を見つけることだ。

「すでに十分な指導を受けている選手をコーチしたいとは思わない。僕がコーチしたいと思うのは、大きなポテンシャルを生かしきっていない選手だ。そういう選手は、大きく伸びる可能性がある。ニック・キリオスは、そういう選手じゃないかな」

いろいろ問題はあっても、キリオスが才能あるテニス選手であることは確かだ。彼のパワフルなグラウンドストローク、素晴らしいサーブ、ドロップショットや股抜きショットを鮮やかに決めて見せる攻撃の多彩さで、しばしばランキング上位の選手たちを苦しめてきた。だがキリオスは現在世界45位、とてもその能力を十分に発揮しているとは思えない。

ブレイクは言う。「キリオスはいろいろ問題行動も見せているから、誰もがコーチしたいと望む選手ではないかもしれない。でも彼にはものすごいポテンシャルが、ものすごいチャンスがあると思う。だから彼の良さを引き出すことは、コーチとしての強さを試されることになる」

キリオスがコーチというものを受け入れる気になれば、ブレイクはその素晴らしい候補者ではないだろうか。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「全豪オープン」でのキリオス

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)