フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんが、フィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。
今月13日に投稿された動画では「衣装編第1弾」として、中野さんが現役時代に着用していた衣装を交え、作成秘話や気になる値段について明かしている。
華やかな一方で・・・
まずはじめに紹介したのは、2009ー2010シーズンのショートプログラム「オペラ座の怪人」で着用した衣装。白と黒でデザインされた、使用曲にぴったりな衣装だ。
この衣装へのこだわりについて、中野さんはこう語る。
「これはアメリカのアイスダンスをされている方のお母様に作って頂きました。よく見ると、大量のスワロフスキーが散りばめられていてキラキラしているんです。しかも、スカート部分も、レース状になった上に、きちんとスパンコールまでついて気を遣っています。そして袖部分にもこだわりがあって・・・。白と黒の袖なんですが、黒い方が目立つように、ちょっと長くしてあるんですよね。」
広いスケートリンク内で、より華やかに見せるためには、こうした『石』を多くつけ、衣装をキラキラさせることが必要となってくるが、一方で、ある問題が起きるという。
「沢山の『石』が付くと、かなり重いんですよね。軽い衣装で跳びたいなという思いはあるので・・・。」
そして気になる値段についても公表。
「デザイン料込みで、当時の日本円で大体30万円くらいだと思います。石の量でちょっと値段が変わってくるんじゃないかなとは思います。」
一度もお会いしないまま海外から郵送されて・・・
そして、次に紹介したのは、2007ー2008年シーズンのフリープログラム「スペイン奇想曲」で着用した衣装。
中野さん自身、凄く思い入れがあると話すこの衣装について、こう語っている。
「これは、ロシアで作成して頂きました。実は、この衣装を作っていただいた方に、一度もお会いしたことがありません(笑)自分で頭から爪先まで、あらゆるところの採寸をして、メールを送ります。その後、曲のイメージや色の希望を送ると、値段とともに10パターンくらいのデザイン画が送られてきます。
その中から振り付けの先生や、技術的な要素を見る先生と相談し、いくつか選定をしてお願いする形になります。
その後、一度もお会いしないまま、次は完成された状態で、海外から送られてきます。
いつかお礼を言いたいなと思っています・・・(笑)」
だが、やはり直接対面でやりとりができないが故の難しさもあるという。
「オフシーズンに採寸すると、その時期に体が緩んでいて太ったりすることもあります。シーズンに入ると筋トレをして体を引き締めて大会を迎えるので、いざ衣装を着る時になると、衣装が緩くなってしまうんですよね・・・。
その時は、母が、何とか衣装を崩して一つずつストーンを外して直し、シーズンに間に合うように調整していましたね。
フィギュアスケートは凄く動く競技なのですが、特に脇は手を上げることが多いが故に破れてしまうので、何度も縫い合わせていました。」
そんな苦労がありながら作成したこの衣装。中野さんはこんな点がお気に入りだという。
「オレンジカラーがもちろん好きなんですが、脇のデザインがお気に入りなんです。
脇を肌色にすることによって、ウエストが細く見えるんですよ。ウエストが細いと見栄えも良くなりますからね。
あとは、腕が綺麗に見えるように、袖が広げてあるんです。この曲はフラメンコ調なので、手の動きが重要になってきます。そういった部分もこだわりの一つですね。」
そしてこちらの衣装も気になるお値段を公表。
「当時のユーロ価格で大体10万円以下だったと思います。オペラ座の衣装に比べて石の量が少ないので、その影響もあるんじゃないかと思いますね。」
さらに動画では、デザイナーとのコミュニケーションについて、さらには今まで見た1番高価な衣装についても語っている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。