卓球の「Tリーグ2020-2021シーズン」が11月17日(火)待ちに待った開幕を迎える。開幕を前に、2019年全日本王者の宇田幸矢(19歳=琉球アスティーダ)がインタビューに応じた。

■SPインタビュー「宇田幸矢の今」


ー 自粛期間の過ごし方は?

すごく結果が出ていた時にコロナウイルスで大会がなくなってしまったのでとても残念でした。ウイルスが拡散している時に腰を痛めてしまって怪我で練習ができない日々が続いたので、この半年間は体と向き合って無理せずに練習はしてきました。


ー 試合がない期間での変化は?

思い通りの練習時間や質の高い練習ができた時間は少なかったんですが、その分自分のプレースタイルを見直したり、ビデオを見て頭の中で戦術を立てたりしてきたので、技術が上がったかどうかは分からないですけれど、戦術の面では戦い方が前よりも上手くなったかなと思います。練習していないので、技術がついてくるかは分からないですけど(笑)。


ー 全日本選手権での優勝を振り返って

1月に全日本で優勝して日本一になり、自分の中では優勝は大きなことですごく自信に繋がるのですが、それでもまだその時点では世界ランクも50位でまだまだ自分の目標に掲げる世界ランクの位置ではなかったです。日本一になったからと言って、そんなに気は抜けてないですし、もっともっと強くならないとという気持ちがあります。

目標としては、まずは20位以内に今年中に入りたかったです。大会がないのでしょうがないですけれど、20位以内の実力は付けていきたいなと思います。次のパリ五輪までには時間がないですし、まだ丹羽選手や張本選手も世界ランクが高くて、近くはなってきているんですけどまだ20位くらいの差があるので、いち早く近付いてさらに4年後のパリ五輪に出場したいですね。


ー 11月17日、Tリーグ開幕戦への思い

久しぶりの試合ですごく緊張しているし、不安も大きいですけれど、しっかり準備して臨みたいです。去年まで木下マイスターで戦っていたので、去年まで一緒に戦っていたメンバーと試合することになるんですが、そこは今シーズンから移籍して違うチームなのでしっかり全力で戦っていきたいなと思います。



ー 移籍を決断した理由

木下のメンバーは日本のトップがより多く集まっていて強いチームだったので、逆に自分がそこを出て他のチームに入れば木下と戦うことができるので、より良い経験ができるのかなと思いました。


ー 開幕戦で対戦したい相手は?

誰と当たっても強いですし、ダブルスも強いと思うので、唯一挙げるとしたら候英超選手(木下マイスター)がカットマンで攻撃も強いのを一緒にいて見ていたので、一度試合がしたいなと思います。

水谷さんは経験が豊富で、とても勝負強い選手だと思うので、開幕戦ではそれに負けずに勝てたらいいなと思います。


ー Tリーグで見せたい宇田幸矢の強みは?

1つはレシーブのチキータからの展開は強みだと思います。相手にプレッシャーをかけて先手が取れるようなレシーブができること。あと、フォアのカウンターは全日本でも上手くいきましたし、張本選手との決勝戦では特に自信になったプレーで、この半年間も練習ができない中でそこの質は落としたくないなと思ってやってきました。この2つで、相手にプレッシャーを与えて崩したいです。


ー 琉球アスティーダ、初優勝の可能性は?

チャンスはあると思います。日本のメンバーも層が厚いし、海外選手もいますし、シングルス・ダブルス共に誰が出ても強いと思うので、そこでも自分の存在を上手く出しつつ、チームのメンバーと一致団結して優勝するというイメージはあるので、一緒に戦って優勝したいと思います。